皆さん、ロゼナというラバーをご存知でしょうか?トップ選手や上級者はあまり使っていませんが、中級者から非常に人気のあるラバーです。
人気のあるラバーとは言っても、使ったことがないラバーに手を出すのは少し勇気がいりますよね。ただロゼナは、テナジーに似ていると評判のラバーなので、気になる方も多いと思います。
この記事では、ロゼナの特徴や評判、テナジーシリーズとの違いを徹底解説していきますので、ラバーで悩んでいる方がいればぜひ参考にしてください。
ロゼナとは
ロゼナは、日本の大手卓球メーカー「BUTTERFLY」から発売されている裏ソフトラバーです。スポンジの色がピンク(ロゼ色)と特徴的な色をしているラバーになります。
またテナジーと同様に「スプリングスポンジ」を採用されていて、さらにロゼナ専用に開発されたトップシートを組み合わされているので、安定性が抜群のラバーとなっています。
テナジーとロゼナに使用されているスプリングスポンジは、他のスポンジに比べて大きな気泡が特徴となっていて、この気泡がボールの打球時にバネのように伸縮するようになっています。その為、ボールを掴む感覚が優れていて、回転やスピードをコントロールしやすくなっています。
ロゼナを使っている有名選手
大会で結果を残すほどの実力を持つ選手はだいたいディグニクスシリーズやテナジーシリーズを使っているので、正直有名選手でロゼナを使っている選手はいないかと思っていました。
しかし調べたところ1人だけ、超有名な選手でロゼナを使っている選手がいました。それは中国の「朱雨玲」という女性の選手です。少し昔の情報なので現在も使用しているかどうかはわかりませんが、中国の選手も使っているとは驚きですね。
朱雨玲選手はラケットがSTIGAのカーボネード45に、フォア面が紅双喜のキョウヒョウNEO3で、バック面にBUTTERFLYのロゼナを貼っているようです。
私も使っていて思ったんですが、バック面にロゼナを使うと柔らかくてバックが安定しますし、フォアの打球感も少し柔らかくなるので、ボールが食い込みやすくなります。ただ、トップの中のトップの中国の選手が使っていたとは驚きですね(笑)
ロゼナとテナジーの違い
大人気のテナジーですが、値段が相当高いのでなかなか手を出せない人がいたり、テナジーの値上がり時に他のラバーへ変える人が続出しました。そんな中、テナジーの下位互換と言われているロゼナが発売されました。
下位互換と言われながらも、ロゼナを使った人の評判はすごく良いです。ではロゼナとテナジーの違いは何があるのでしょうか?違いを見ていきましょう。
回転や弾みはテナジーの方が上
テナジーはいくつか種類がありますが、すべて回転性能の高いトップシートが採用されています。ロゼナはテナジーに比べて若干回転性能の低いトップシートのため、テナジーの方がしっかりと回転がかかるようになっています。
実際に打球してみてもロゼナよりもテナジーの方が回転がかかる感じはありますが、ロゼナの回転が弱いということではないので安心してください。ロゼナもじゅんぶん回転がかかります。テナジーがかかりすぎているだけです。
食い込ませて打った時のスピードはロゼナの方が出やすい
スポンジの硬度が柔らかいロゼナですが、テナジーのFXシリーズよりもロゼナの方がスポンジが硬い作りになっています。基本的にスポンジが硬い方がスピードは出やすいので、FXシリーズよりもロゼナの方がスピードが出やすくなっています。
ただし、弾むのはFXシリーズの方が弾むので、体感でどう感じるかは微妙なところですが。
当たり損なっても安心感のあるロゼナ
テナジーにも安心感はありますが、個人的にはロゼナの方が当たり損なっても卓球台にはボールが入ってくれる安心感があるように感じます。ラバーの少しずれたところにボールが当たっても、しっかり引っ掛かってくれて飛んでくれます。
また良くも悪くもロゼナの方が程よい弾みなので、ブロックや台上技術がテナジーよりも安心感があります。
ロゼナの特徴/メリット・デメリット
続いてロゼナの特徴を見ていきましょう。ロゼナを使うとどんなメリットやデメリットがあるのかを紹介していきます。
ロゼナの良い所(メリット)
まずはロゼナを使うメリットを見ていきます。
安定感がある
ロゼナの1つ目の良い所は、なんといっても安定感ですね。少しくらいの打ち損じならシートがカバーしてくれるので入ってくれる安心感があります。
軽く振ってもしっかり振ってもラバーにボールが食い込んでくれてボールを掴む感覚がありますし、回転をかければ弧線を描いてボールが飛んでくれるので、安心して打球できます。
バック面に最適
ロゼナの2つ目の良い所は、フォアでもじゅうぶん使えますがバック面で使いやすい所です。バック面のラバーを悩む人が多いですが、悩んだときはロゼナを使いましょうとオススメしたくなるくらいのラバーです。
かなり柔らかめのラバーなのでコントロールがしやすいですし、そこまで力がなくてもバック面でドライブを打つことができます。
万人受けするラバー
ロゼナの3つ目の良い所は、誰でも使いやすいと感じるくらいの万人受けするラバーと言うところです。テナジーシリーズは少しクセがあり、使いこなせれば最強の武器になりますが弾みすぎて扱いが難しく、使いこなせない選手が多いのが現状です。
それに対してロゼナはクセがなく、誰でも使いやすくて安心して使えるラバーです。
ロゼナの悪い所(デメリット)
続いてロゼナを使うデメリットを見ていきましょう。
クセのあるボールが出ない
ロゼナの悪い所やデメリットがこれといって思い浮かびませんでした。しいて言うなら、クセのあるボールが出ないというところですかね。何と言いますか、普通と言うかキレイなボールが飛びやすいといった印象ですね。
テナジーやディグニクスであればスピードのあるボールや重いボールが飛んでくる、キョウヒョウなど粘着性ラバーであれば回転量の強いボールが飛んでくるといった印象がありますが、ロゼナは普通の打ち返しやすいボールと言った印象、と言うのがデメリットですかね。
ロゼナの寿命
ロゼナの寿命はテナジーより断然長いです。週2回2時間練習したとして、2か月~3か月後には表面が白くなって少しサラサラになったような感じになり、ドライブの回転が落ちてきます。3か月で確実に、新品の時のような引っ掛かりはなくなりますね。
そこを気にしなければ、半年は持つと言った印象はあります。ただし、ロゼナの性能を最大限に生かしたいのであれば、2か月~3か月で新しいラバーに変えることをオススメします。
大事な大会前であれば確実に、新しいラバーに変えましょう。
ロゼナの評判/レビュー
最後にロゼナの評判を見ていきましょう。世間一般の評判と、自分で使ってみた感想をそれぞれ紹介していきます。ラバー選びの参考にしてください。
世間一般的な評判/レビュー
ロゼナを使った方の口コミや評判を見てみると、スポンジが柔らかくロゼナの特徴である食い込ませてボールを掴む感覚がすごいという感想を多く目にしました。
またドライブの回転がしっかりかかると言う方や、ボールのスピードが上がったと言う方もいるので、全体的にバランスの取れたラバーと言う感じですね。
ただ上級者レベルの友人に聞くと、「あまりボールが飛ばないのでネットミスが増える」だったり「ドライブが軽くなる」と言った意見もあるので、やはり中級者向けのラバーと言った感じはあります。
自分が使ってみた感想/レビュー
自分が使ってみた感想ですが、個人的に柔らかいラバーが好きなので、ロゼナはフォアでもバックでもすごく使いやすいと感じました。評判にもあるようにボールを掴む感覚は一回ドライブを打っただけで感じました。
両ハンドとも回転をかけると、しっかりと回転がかかって弧を描いてくれるので安定感がありますし、少し打球の位置がズレたり上手くインパクトできなくても、ある程度のボールは入ってくれるので安心感があります。
ただ個人的には、フォアはもう少し硬めのラバーが良いので、使うのであればバック面で使いたいですね。
まとめ
この記事ではロゼナの特徴や評判、テナジーシリーズの違いを紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか?
まず中国のトップ選手、朱雨玲選手も使っていたことには驚きですね。テナジーには性能が劣っているものの、値段がリーズナブルになっていて、テナジーに近い性能のラバーと言うのは魅力的だと思います。
さらにボールを掴む感覚にも優れていて、安定性にも定評のあるラバーなので、中級者層にはかなりオススメのラバーだと思います。
またテナジーを使ってみたいけど値段が高すぎて変えないと言う方や、テナジーやディグニクスを使ってみたけど飛びすぎて使いこなせなかったと言う方も、ロゼナを使ってみるといいかもしれません。
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