卓球の試合では1人で戦うシングルスと、2人で戦うダブルスの2種類の試合形式があります。シングルスでもそうですが、ダブルスではサーブレシーブの特にサーブが非常に重要になってきます。
なぜかと言うと、シングルスの試合ではサーブはどこからどこに出しても大丈夫ですが、ダブルスではフォアクロスにしかサーブが出せないからです。サーブを出すコースが限られると、レシーブは必然的に返しやすくなりますし、攻撃しやすくなります。
ですので限られたコースの中で、いかに良いサーブを出せるかがダブルスの試合で勝つ重要なポイントになってきます。この記事では、得点に繋がるダブルスのサーブを出す5つのコツや戦術を紹介していきますので、ダブルスのサーブで悩んでいる方がいればぜひ参考にしてください。
ダブルスのサーブのルール
卓球のダブルスでのサーブのルールは、2本ずつで交代というのはシングルスと同じですが、フォアクロスでしか出せないというものがあります。シングルスではどこからどこへ出してもいいですが、ダブルスではフォア側から相手のフォア側へしか出せません。
センターラインを越えてバック側にバウンドしてしまうと、ミスになり相手の得点になってしまうので注意しましょう。自分側のコートでセンターラインを越えても、相手側のコートでセンターラインを越えても失点になります。
ダブルスのサーブを出す前にみんながやっていること
ところで、ダブルスの試合を見に行った時やテレビでダブルスの試合を見た時に、サーブを出す前にサーブを出す選手かパートナーの選手が卓球台の下で手で何かしているのを見たことありませんか?
サーブを出す前のあの手の動きは、サーブの種類を示すサインを出しています。短い下回転サーブを出してねーや速いロングサーブを出してなど、口で言うと試合相手にわかるので、相手が見えない卓球台の下でサインを出してサーブを決めています。
このようにサーブを出す前に予めサーブをサインで決めておくことで、パートナーが3球目をどう打とうかなど事前にある程度決めておけるので、スムーズにラリーをすることができます。
卓球をある程度経験している人なら当然わかると思いますが、卓球を始めたばかりの人や初心者の人は知らなかったと思うので覚えておいてください。
得点に繋がるダブルスのサーブを出す5つのコツとは
ではさっそく、得点に繋がるダブルスのサーブを出す5つのコツを紹介していきます。自分のサーブがどんな風になっているかを思い出しながら見ていきましょう。
1.中途半端な長さのサーブを出さない
まず1つ目のコツは、中途半端な長さのサーブを出さないことです。何も考えずにサーブを出すと、中途半端な長さのサーブになりがちです。
中途半端な長さのサーブになると、卓球台からボールが出て簡単に攻撃されてしまうので注意です。サーブを出す前は、短く出すか長く出すかなどパートナーと相談しながら、しっかり考えて出すようにしましょう。
2.長いサーブばかり出さない
2つ目のコツは、長いサーブばかり出さないことです。長いサーブは打ちづらいこともあります。ですが中途半端な長さのサーブがダメだからと言って、長いサーブばかり出しすぎると相手は慣れてきてミスなく攻撃できるようになります。
基本的には短いサーブを出して、相手にツッツキやストップを打たせるようにしましょう。その中で、たまに早いロングサーブを出すことでレシーブミスを誘ったりチャンスボールを作って、3球目攻撃を打ちにいくようにします。
3.フォア側の中でもコースを考える
3つ目のコツは、ダブルスのサーブはフォアクロスにしか出せませんが、そのフォア半面の中でもコースをしっかり考えて出すことです。
フォア半面にしか出せないと言っても、フォアサイドのコースからミドル寄りのコースまでは出せます。このフォアサイドからミドル寄りまでのコースを使えば、フォア半面も意外と広く感じます。
こんな感じでフォア半面を上手く使って、相手のレシーブミスを誘いましょう。
4.下回転とナックルを上手く使う
4つ目のコツは、サーブの回転を下回転とナックルを上手く混ぜて出すことです。上回転系を多く出してしまうと、簡単にフリックなどをされて攻撃されてしまうので、下回転系を多めに出します。
その中でナックルを上手く混ぜることで、ストップやツッツキを浮かせてくれてチャンスボールにもなりますし、ナックルを警戒してきてネットミスもしてくれるようになります。
下回転サーブとナックルサーブを同じフォームで出せるようにするとより効果的なので、同じフォームで出せるように練習していきましょう。
5.横回転系のサーブは残しておく
最後に5つ目のコツですが、回転の強い横回転系のサーブはここぞという時まで出さないで残しておくようにしましょう。頻繁に出しすぎると相手も慣れてきて簡単に返せるようになるので、基本は温存しておきます。
どうしてもここで得点が欲しいという時に横回転系のサーブを出すことで、相手はレシーブすることになれていないのでミスするかチャンスボールになり、得点につなげやすくなります。
ダブルスのサーブの練習方法
得点に繋がるサーブのコツがわかったところで、続いてダブルスのサーブの練習方法を見ていきましょう。
フォアクロスでひたすらサーブ練習
基本的にダブルスのサーブの練習方法は、ひたすら地道にフォアクロスでサーブ練習をするしかありません。繰り返し練習することでおのずとサーブの質は上がっていくので、めんどくさがらずに練習をしましょう。
また、ただただサーブを出すのではなく試合をイメージしながら練習したり、実際に誰かにレシーブしてもらうことで練習の質も上がっていきます。
コースを狙うためにタオルを置いてサーブ練習
狙ったコースにサーブを出せるようにする練習方法として、タオルを使う方法があります。狙うべきコース以外の場所にタオルを置くことで、コースを狙うサーブ練習ができます。
狙ったコースを外れるとタオルに当たってボールがバウンドしないので、意識的にかなり集中してコースを狙う練習ができます。
ダブルスのサーブの戦術
続いてダブルスのサーブの戦術を見ていきましょう。サーブの組み立てがわからないと言う方は参考にしてください。
基本は短いサーブを出して、たまに早いロングサーブを出す
1つ目の戦術は、基本的には短いサーブをメインで出して、たまに早いロングサーブを出すことです。短いサーブを多く出すことで相手には短いサーブが来ると意識させて、忘れたころに早いロングサーブを出すことで相手は詰まってミスします。
早いロングサーブのコースはミドルのセンターラインギリギリを狙うようにしましょう。そうすることボールは相手の懐に飛んでいくので、よりレシーブミスをしやすくなります。
半面を幅広く使う
もう1つの戦術は、フォアクロスの半面を幅広く使うことです。短いサーブでも長いサーブでも、ミドル寄りからフォアサイドを切るようなサーブまで出すことで、相手を翻弄することができます。
例えばフォアの順横回転サーブをミドル寄りに出すことで懐に曲がってきて取りづらいですし、逆にバックサーブなどの逆横回転サーブをフォアサイドに出すことでボールが遠ざかっていくサーブになり、半面が広く感じると思います。
まとめ
この記事では、得点に繋がるダブルスのサーブを出す5つのコツや戦術を紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか?
ダブルスのサーブはフォアクロスの半面でしか出せないため、少しでも甘くなると相手に簡単に攻撃されてしまい失点してしまうので、得点するためには非常に重要になってくる技術になります。
しかし、サーブの出し方や組み立てによっては、簡単に攻撃しずらくできますし得点にもつながりやすくなります。ですのでこの記事をしっかり読んで、ダブルスのサーブの出し方を勉強してみてください!
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