卓球ではラケットに「ラバー」というものを貼り合わせて使いますが、そのラバーのシート部分の色は「赤」と「黒」と決まっており、両面にラバーを貼る場合は別々の色にすると決まっていました。
ですが、2021年の東京オリンピック終了後の10月1日から、赤と黒以外のカラーラバーが解禁となります。
この記事では、カラーラバーとは何か?今話題のカラーラバーについて詳しく解説しています。
カラーラバーとは?
カラーラバーは、従来のシートの色が赤と黒のラバーではなく、色鮮やかな色のラバーのことを言います。
どんな色が増えた?
上記でもお伝えした通り、元々は赤と黒の2種類のカラーしかありませんでした。
ですが2021年10月1日から「ピンク」「ブルー」「グリーン」「バイオレット」の4種類のカラーが追加されることになりました。
追加するカラーを決める上で、黒色に近いカラーは避けたのと、イエローなどのボールが見えずらくなってしまうカラーは避けて、カラーの選定を行ったそうです。
性能は変わる?
カラーラバー以前に、赤と黒の時点で卓球選手の中には「黒の方が回転がかかりやすい」や「赤の方が柔らかくて食い込みやすい」のようなイメージを持っている方もいると思います。
ですが、ラバーを製造するにあたり顔料がラバーの性能に影響を与えることは少ないそうです。
実際に機械で性能を測定しても、赤のラバーと黒のラバーでは同じ数値になりますし、同じように「ピンク」「ブルー」「グリーン」「バイオレット」のカラーラバーも性能はほとんど変わりないようです。
ラバーの色の歴史
ラバーの色の歴史ですが、今でこそ片面には赤いラバーでもう片方には黒いラバーと決まっていますが、もともとは両面黒色のラバーでもOKでした。
ですが両面黒色だと、片面には裏ソフトラバーを貼り、もう片面には粒高やアンチラバーといったラバーを組み合わせ、ラリー中に反転させ同じ打ち方で球質の違うボールを打つプレースタイルが多くなりました。
そうすると相手が「どっちのラバーで打っているかわからなくなる」というところから、1983年のITTF(国際卓球連盟)の会議で、「フォアとバックで違う色のラバーにしなければならない」というルールに改定され、翌年の1984年から実施されるようになりました。
それ以来、37年間ずっと卓球のラバーは赤色と黒色になりましたが「色鮮やかなラバーの導入」がITTFや製造会社から持ち上がり「2020年東京五輪終了後にラバーの色の自由化」の案が通り、今に至ります。
ラバーの色のルール
ではラバーのルールはどのように変わるのでしょうか?
今までのルール
上記でもお伝えしているように、今までのラバーのルールは片面には黒色のラバー、もう片面には赤色のラバーを貼るのがルールでした。
両面に黒色のラバーや、両面に赤色のラバーはダメでしたね。では今後はどのようなルールになるのでしょうか?
カラーラバー導入後のルール
カラーラバーが導入されてからのルールですが、片面に「ピンク」「ブルー」「グリーン」「バイオレット」のカラーラバーを貼っていいですが、もう片面には必ず「黒色のラバー」を貼る必要があるようです。
片面にピンク色のラバーでもう片面にブルーのラバーといった、両面カラーラバーというのはダメみたいなので注意しましょう。
現在発売中のカラーラバーを紹介
では最後に、現在発売されているカラーラバーを紹介していきます。気になる方は是非購入してみてください。
VICTAS
VICTASでは以下のカラーラバーが発売されます。
V15エキストラ
VICTASの看板ラバーのV15エキストラから「ブルー」のカラーラバーが登場します。ピンクは発売されないようですね。
ヴェンタスエキストラ
ヴェンタスエキストラ(旧スーパーヴェンタス)からは「ピンク」のカラーラバーが登場です。ブルーは発売されません。
ティバー
ティバーでは以下のカラーラバーが発売されます。
QUANTUM X PRO
QUANTUM X PROでは「ピンク」と「ブルー」のカラーラバーが発売されます。2色発売なので、どっちにしようかワクワクしますね!
グラスディーテックス
グラスディーテックスでは「グリーン」のカラーラバーが発売されます。粒高で初のカラーラバーです!
まとめ
この記事では、話題のカラーラバーについて詳しく解説していきましたが、いかがでしたでしょうか?
今までは赤と黒のラバーしかダメでしたが、2021年10月1日からは「ピンク」「ブルー」「グリーン」「バイオレット」のラバーが追加されるので、楽しみです。
ただし、片面には必ず黒色のラバーを貼らなければならないルールなので、ここは注意しましょう。
カラーラバーが導入されてからの試合会場の風景がどうなるのか楽しみですね!
コメント