皆さん最近、多くの卓球のトップ選手が使用している「ディグニクス」というラバーをご存知でしょうか?
多くの卓球メーカーから多くのラバーが発売されている中、ディグニクスは2020年7月現在最も注目されており、最も人気のあるラバーです。
人気があると言えど、ディグニクスは値段も高く高級ラバーなので買えなかったり、使いたいけど使えない方も多いのではないでしょうか?
この記事では、ディグニクスを使いたいけど値段が高いから、買う前に特徴や評判を知りたい方向けに、ディグニクスの様々な情報を徹底解説していきます。
ディグニクスとは
ディグニクスは、大手卓球メーカーのBUTTERFLYから発売されているラバーです。
ディグニクスには複数の種類があり、2020年7月現在では「ディグニクス05」「ディグニクス64」「ディグニクス80」「ディグニクス09c」の4種類あります。それぞれの特徴については後程説明します。
発売当初から注目されているディグニクスですが、いったいどんなラバーなんでしょうか?ディグニクスを使っている有名な卓球選手やラバーの特徴、評判などを見ていきましょう。
ディグニクスを使っている有名選手
ディグニクスを使っている有名選手はかなり多く、主に以下のようなトップの卓球選手が使用しています。
※以下は2020年7月現在のデータです
選手名 | フォア面のラバー | バック面のラバー |
---|---|---|
水谷隼(JPN) | ディグニクス80 | ディグニクス80 |
張本智和(JPN) | ディグニクス05 | テナジー05 |
吉村真晴(JPN) | ディグニクス05 | ディグニクス05 |
ティモ・ボル(GER) | ディグニクス09c | ディグニクス09c |
荘智淵(TPE) | ディグニクス05 | テナジー05ハード |
黄鎮廷(HKG) | ディグニクス09c | テナジー05ハード |
こう見ると、バック面でディグニクスを使っていない選手はいますが、それでもテナジーを使っていますね。
ディグニクスとテナジーの違い
ディグニクスが発売されるまでは、同メーカーBUTTERFLYのラバー「テナジー」シリーズが、人気で最も性能の高いラバーとして使われていました。
では、ディグニクスとテナジーはどんな性能の違いがあるでしょうか?
ディグニクスの方が台の深くに入ってくれる
まずテナジーよりも、ディグニクスの方がドライブなどの上回転の攻撃の技術を打った時に、弧を描いて台の深くに入ってくれます。
テナジーを使った時よりも、台の深くに入ってくれるおかげで、相手は詰まってミスしてくれるようになった印象があります。
テナジーの方がコントロールはしやすい
テナジーよりもディグニクスの方が弾む分、ディグニクスはやはりコントロールするのが難しく感じます。
特に台上技術は、コントロールが難しくオーバーミスが増える印象があり、テナジーの方がコントロールがしやすいです。
ディグニクスの特徴/メリット・デメリット
大人気で注目されているラバーのディグニクスですが、どんな特徴があるのでしょうか?ディグニクスの良い所(メリット)と、悪い所(デメリット)をそれぞれ紹介していきます。
ディグニクスの良い所(メリット)
まずはディグニクスを使うメリットから紹介していきます。
ラバー性能が抜群
ディグニクスを使うメリットは、なんと言ってもラバーの性能の良さです。ドライブやスマッシュのスピードはめちゃくちゃ速くなりますし、回転もしっかりかかってくれます。
また、ボールがラバーにしっかり食い込んでくれて球持ちも良く、安定感がすごいです。
どんなボールでも入る気がする
上記にも書いたように安定感がすごいので、ボールをラバーに当てただけでどんなボールでも入ってくれる気がします。かなり弾むラバーなので、力むことなく軽くスイングすれば良いという感じがあります。
口コミが多く参考にできる
新しいラバーや今まで使ったことのないラバーを購入する時は、他の人の使った感想や口コミを参考にしたくなると思います。
その点では、ディグニクスは大手卓球メーカーのBUTTERFLYのラバーで人気があるので、口コミが多く、購入する前に他の卓球選手の使った感想を参考にすることができます。
ディグニクスの悪い所(デメリット)
続いてディグニクスを使うデメリットを紹介していきます。性能は抜群に良いラバーですが、ディグニクスにも使うデメリットはもちろんあります。
値段が高い
まずデメリットとして1番に挙げられるのは、値段が高いというところです。最近のラバーの平均の値段が4,000円~6,000円なのに対して、ディグニクスは後でも紹介しますが10,000円前後します。
他のラバーの約2倍の値段してしまいます。めちゃくちゃ高いですね。
寿命が長くない
もう1つのデメリットとして、ラバーの寿命が短いことが挙げられます。上記で値段が高いと紹介しましたが、値段が高いのに寿命があまり長くないんです。
とは言っても、テナジーに比べるとディグニクスの寿命は長くなっているようです。ですのでテナジーを使っていた人からすると、デメリットではないかもしれませんね。寿命については、後でも説明していきます。
弾みすぎる
これはデメリットなのか微妙なところですが、良くも悪くもめちゃくちゃ弾みます。使っている人は多いラバーですが、全国レベルの卓球選手でも弾みすぎるからと、別のラバーを使うほどです。
使いこなせれば最大の武器になるラバーですが、この弾みの良さをコントロールするのは大変です。
ディグニクスのそれぞれの種類の特徴と値段・価格
ここまではディグニクスの大まかな特徴などを見ていきましたが、4種類のディグニクスのそれぞれの特徴も見ていきましょう。
ディグニクスのそれぞれのスペックを比較
種類 | 発売日 | 値段 | 重さ(特厚) | スピード/スピン | 硬度 |
---|---|---|---|---|---|
ディグニクス05 | 2019年4月1日 | 8,700円~11,000円 | 70g | 13.5/12 | 40度 |
ディグニクス64 | 2019年11月1日 | 8,800円~12,000円 | 68g | 14/11 | 40度 |
ディグニクス80 | 2019年11月1日 | 8,800円~12,000円 | 69g | 13.75/11.75 | 40度 |
ディグニクス09c | 2020年4月1日 | 9,000円~11,500円 | 74g | 13/13 | 44度 |
ディグニクス05の特徴
ディグニクス05はシリーズの中でもバランスタイプで、スピードと回転が程よく出る安定したラバーです。特にボールを掴む感覚がすごくよく、卓球台から離れてのドライブが格段に打ちやすくなっています。
前陣や中陣など、オールラウンドで攻撃する選手にオススメのラバーですね。
ディグニクス64の特徴
ディグニクス64は、他のディグニクスと比べると回転は抑えられていますが、スピードがかなり出るラバーです。ドライブで1発で打ち抜きたいという方にはオススメです。
また、バック面に貼るよりもフォア面に貼った方が個人的には使いやすい印象です。
ディグニクス80の特徴
ディグニクス80は、使った感じでは他のディグニクスよりも少し柔らかめな印象です。少し柔らかめなのでフォア面に貼るよりも、バック面に貼って使う方が良いと思います。
ディグニクス09cの特徴
ディグニクス09cは、シリーズの中でも最新作のラバーです。他のディグニクスと全く違う所は、粘着性のラバーであるという所です。
ディグニクスの特徴である弾みと、粘着性のラバーの特徴である回転量を組み合わされた、新しいラバーとも言えますね。他の粘着性ラバーの代表の「キョウヒョウ」などと比べても、弾みが良くなっているので粘着ラバー好きにはオススメです。
ディグニクスの寿命
ディグニクスのシートは他のラバーのシートよりも進化していて、摩擦の耐久性が向上しているそうです。ですので、テナジーは寿命が1か月弱とかなり短かったですが、ディグニクスは寿命が少し長くなっています。
とは言っても、他のラバーに比べると寿命は早く、週2回の練習でもだいたい2か月~3か月くらいで寿命が来るようですね。3か月使うとかなり性能が落ちると友人からも聞きました。
たまに寿命を気にせず長く使おうとする人もいますが、ディグニクスシリーズやテナジーシリーズは寿命が来ると著しく性能が低下するので、打球の感覚がくるってしまいます。
高いラバーだからと言って、寿命を迎えても無理に使うのはやめておきましょう。
ディグニクスの評判/レビュー
では、ディグニクスを実際に使ってみた評判やレビューを見ていきましょう。世間一般のレビューと、実際に私が使ってみたレビューをそれぞれ紹介していきます。
世間一般的な評判/レビュー
世間一般のレビューを見てみると、やはりすごく評判が良いですね。「軽く打っただけで球が走ってくれる」や「詰まった状態の打球でもしっかり台に収まってくれる」など、良いことしか書かれていないです。
他にも「ミート打ちが物凄く打ちやすい」や「エンドラインギリギリに入ってくれるから相手のミスが増えた」など、良いこと尽くしですね。
自分が使ってみた感想/レビュー
では、実際に私がディグニクスを使った感想です。ちなみに今回はディグニクス80の特厚を使ってみました。
たしかにネット上に書いてあるレビュー通り、軽く振っただけで何でも入りそうな感覚がありビックリしました(笑)ただ、思いっきりスイングするとオーバーミスしてしまいそうなので、いつもより高い位置から前にスイングしたほうがいいかもしれません。
ドライブはフォアもバックも、回転をしっかりかければ本当に弧を描いて台に収まってくれる感じがします。ストップやツッツキなどの台上技術は、やはり飛びすぎるので少し難しく感じました。
台上の繋ぎの技術が少し難しく感じたので、両ハンドドライブやチキータなど、ガンガン攻めるプレイスタイルの方にはオススメかもしれません。ただ弾みがかなりいいので、初中級者の方は使わないことをオススメします。
まとめ
この記事では、ディグニクスの特徴や評判など、ディグニクスについて徹底解説していきましたが、いかがでしたでしょうか?
ディグニクスは、全ての卓球メーカーのラバーの中でも最も値段が高く、スピード、スピン共に最も性能も高いラバーと言うことがわかりました。
しかし、性能がすごく良い分、ボールをコントロールするのも難しく、上級者向けのラバーでもあります。
ですので私の考えでは、初中級者の方ではディグニクスは使いこなすのが難しいと考えます。まずは違うラバーを使って、練習するようにしましょう。
どうしても気になる方や、ディグニクスを使ってみたい方は、使ってみてください。すごく良いラバーですが、弾みすぎてコントロールできないはずです。
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