バック表でのミート打ちを安定させるコツや戦術を解説

バックのミート打ちのコツや戦術攻撃(上回転のバック技術)
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バック表のミート打ちとは

バック表のミート打ちとは

卓球のミート打ちは、表ラバー特有の打ち方で、シェークハンドラケットを使用してバックハンド側に表ラバーを貼っている卓球選手が、よく使う技術になります。日本の卓球選手でいうと、「伊藤美誠選手」「木原美悠選手」「天野優選手」などがバックハンド側に表ラバーを貼っています。

表ラバーの特徴は、ボールの回転の影響を受けづらいことが挙げられます。これによりラケットの角度を立てて、弾くように思いっきり強打することができるのですが、この打ち方のことミート打ちと言います。

また裏ラバーのドライブと違い、バック表でのミート打ちはあまり回転がかかっておらず、ナックルボールに近い回転になり相手が打ち返すとネットミスしやすいボールの性質になることが特徴になります。

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バック表でのミート打ちの打ち方

バック表のミート打ちの打ち方

卓球のミート打ちがどのようなものか理解したところで、まずは打ち方から見ていきましょう。

  1. ラケットをおへそ近くに持っていく
  2. バック面の角度を90度くらいにする
  3. 手首を少し使いながら肘支点に前にスイングする

以上が、バック表でのミート打ちの打ち方になります。

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ミート打ちを安定させるための5つのコツとは?

バック表のミート打ちのコツ

では、ここからはミート打ちを安定させるためのコツを見ていきます。表ラバーは扱いが難しいですが、コツさえつかめばどんなボールでもミート打ちができるようになります。しっかり見ていきましょう。

1.ラケットの角度を90度か少しだけ下を向けるようにする

1つ目のコツですが、ラケットの角度に注意しましょう。ラケットの角度は、90度くらいかほんの少し下を向けるようにします。そうすることでボールをしっかり捉えることができ、ミート打ちを打ちやすくなります。

この時にラケットの角度を下を向けすぎると、しっかりとボールを捉えることができず、ミート打ちにならないことがあるので注意です。

角度を下を向けすぎることでミート打ちというよりかは、ボールの斜め上を捉えてしまいドライブっぽくなることがあるので、ミート打ちを打つ時はラケットを立ててボールの後ろを捉えるように意識していきましょう。

ラケットの角度を下を向けすぎないようにする

2.手首を少し使うようにする

2つ目のコツですが、打つ瞬間に少しだけ手首を使うようにしましょう。手首を使いボールの後ろを押し出すイメージを持つことにより、ボールをしっかり弾くことができミート打ちを打ちやすくなります。

ただし、逆に手首を使いすぎると、ボールを弾く力が強くなり弾きすぎてオーバーミスが多くなるので注意しましょう。手首を全く使わない場合でも、ボールへのインパクトが弱くなり弾く感覚が身につかない可能性もあるので、なるべく少し使うように意識してください。

手首を使ってボールの後ろを押し出すようなイメージ

3.ボールを打つ時は強く弾くようにする

3つ目のコツですが、ボールを打つ時は強く弾くようにイメージを持ちましょう。強く弾くイメージを持つことにより、しっかりとしたミート打ちを打つことができます。また、強く弾くためには、当たっている時間を短くすることを意識します。ボールがラケットに当たっている時間が短いということは、しっかり弾けているということになります。

ボールがラケットに当たっている時間が長いと、しっかり弾けておらずミート打ちになっていないので注意しましょう。なるべく強く弾いて、ボールが当たっている時間を短くすることで、質の高いミート打ちになります。

当たる瞬間は「短く強く」を意識する

4.コンパクトにスイングする

4つ目のコツですが、ミート打ちを打つ時のスイングはコンパクトにしましょう。ミート打ちのスイングをコンパクトにすることにより、しっかりとボールを捉えることができ、一瞬の力でボールを弾けるようになります。

コンパクトにスイングできず大振りになってしまうと、弾くことが難しくなりますしボールを引っ張りすぎてオーバーミスが多くなってしまうので注意しましょう。コンパクトにスイングすることで、コントロールもよくなり安定したミート打ちを打つことができます。

大振りにならないように注意する

5.打点は頂点にする

5つ目のコツですが、ミート打ちを打つ時の打点は頂点にします。頂点までボールを引き付けることで、しっかりと打つ前のタメを作ることができ、威力のあるミート打ちを打つことができます。また、高い位置で打つことによりネットミスも少なくなり、安定したミート打ちになります。

ミート打ちは回転をかける技術ではないので、ボールは弧を描くことなく真っ直ぐ飛んでいきます。ですのでミート打ちを打つ際に、打点がバウンド直後や頂点後と低い位置で打つことになると、ボールは真っ直ぐ飛んでいくので、ネットミスやオーバーミスが多くなります。打点は頂点になるようにしっかり注意しましょう。

高い打点を狙う
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ミート打ち(バック表)の練習方法

バック表のミート打ちの練習方法

コツさえわかれば、あとは練習あるのみです。バックのミート打ちは、練習でコツを掴むことができれば、ミスが格段に少なくなります。

多球練習とラリー練習にわけて紹介するので、コツを掴むためにしっかり練習していきましょう。

多球練習

バック側に下回転のボールを球出ししてもらう

まずはどんな技術でも同じですが、ワンコースに球出ししてもらい、1球1球丁寧にミート打ちの練習をしていきます。

下回転に対してバックでミート打ちする感覚を養っていきましょう。なるべく擦らず弾く感覚を身に付けていきます。

バック側に上回転のボールを球出ししてもらう

同じように、バック側ワンコースに球出ししてもらうんですが、今度は上回転のボールを出してもらいます。

下回転に対してバックでミート打ちできるようになったら、上回転に対してもミート打ちできるように練習していきましょう。

ポイントは、下回転の時よりも少しだけラケットを下に向けることと、高い位置からスイングすることです。

バック側に下回転と上回転のボールを交互に球出ししてもらう

下回転と上回転の両方に対してバックでミート打ちできるようになったら、今度は交互に打つ練習をします。

試合やオールのラリーでも、なるべく連続で打ちたいので、ラリーを想定した練習も球出しで行いましょう。

下回転の時と上回転の時で、ラケットの角度が混ざらないように注意です。

ラリー練習

下回転サーブを出してバック側にツッツキしてもらいミート打ち

多球練習でバックのミート打ちが安定してきたら、今度はラリーでも練習していきます。まずは、下回転サーブを出してバック側にツッツキしてもらったボールを、ミート打ちする練習をしましょう。

基本的なミート打ちでの3球目攻撃の練習ですね。3球目を打った後も続けてバック側にブロックしてもらい、上回転に対しても連続でミート打ちしていけるように練習をします。

ここでも、ツッツキとブロックに対してのミート打ちのラケットの角度が変わってくるので注意です。

サーブを出してもらいストップした後ミート打ち

今度は、レシーブからの練習です。下回転サーブを短く出してもらい、ストップをします。ストップに対してツッツキしてもらい、バックでミート打ちしましょう。

このようにどんな攻撃の技術も、サーブからもレシーブからも練習して精度を上げていきます。3球目攻撃の練習の時と同じで、ツッツキに対してミート打ちした後は、すべてバックに返してもらい、連続で打てるようにしていきます。

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ミート打ち(バック表)をミスしないために意識すること

バック表のミート打ちをミスしないために

バック表でのミート打ちをミスしないために意識することは、ラケットの角度です。ラケットの角度が合っていれば、ミート打ちなどの弾く系の技術は安定します。

練習方法の所でも言っているように、ツッツキなどの下回転に対してと、ブロックなどの上回転に対してでは、ミート打ちのラケットの角度が変わるので注意です。

回転に合わせてラケットの角度を変えて弾くことで、安定したミート打ちができるので、意識してみてください。

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ミート打ち(バック表)を打つための戦術

バック表のミート打ちを使った戦術

バック表でのミート打ちの練習方法もわかったところで、今度は試合でミート打ちを使うための戦術を見ていきましょう。

下回転サーブを出して、3球目でミート打ち

練習方法でもありましたが、まずは3球目でミート打ちを打つ戦術です。まずフォア前に下回転サーブを出します。フォア前に出すと、だいたいバックへツッツキが来るので、そこをバックのミート打ちでバッククロスを狙うようにしましょう。

相手はフォア前へ体が寄っているので、空いたバッククロスを狙うことで、得点になりやすいです。

バック側へ速いロングサーブを出して、ミート打ち

次もサーブからの戦術です。相手のバック側へ、早いロングサーブを出します。早ければ早いほど相手はびっくりして、バック側へしか返せなくなります。バック側へレシーブが来たところを、ストレートへミート打ちしましょう。

この戦術は、ロングサーブのスピードが遅いと効果がないので、早いロングサーブも練習してください。また、実際に試合で効いたからといって、何回も使うと相手が慣れてくるので、たまに使うくらいにしましょう。

ミート打ち(バック表)の打ち返し方

バック表のミート打ちの打ち返し方

では逆に、相手にバック表でミート打ちをされた場合、どのように返したらいいでしょうか?

バック表のミート打ちは、上回転ではなくナックルになっていることが多いです。威力があったとしてもナックルに対してブロックをするとネットミスしてしまう可能性があるため、少し上回転をかけるようにしてブロックしましょう。

また、ドライブに比べてミート打ちの弾道は真っ直ぐです。弾道が真っ直ぐなため、スピードがかなり速く感じるので、しっかり待って焦らず打ち返すようにしましょう。

ミート打ち(バック表)を打った後、返ってきたボールにはどう対応する?

バック表のミート打ちを返されたら

ここまでで、ミート打ちに詳しくなったと思います。ミート打ちが打てるようになったとして、返ってきたボールに対してはどのように対応すればいいでしょうか?

ミート打ちは、スピードが早く威力のあるボールの為、なかなかカウンター等の攻撃で打ち返されることはあまりないと思います。ですので、ブロックやロビングなどの守備で打ち返された場合を紹介していきます。

ブロックで打ち返された場合

まず、ミート打ちをブロックで返された場合ですが、ブロックに対しては連続でミート打ちをしてガンガン攻撃しましょう。バックに来たらミート打ち、フォアに来たらドライブを打ちます。

ロビングで打ち返された場合

続いて、ロビングされた場合です。ミート打ちのコースがいい感じに決まった場合は、相手がロビングしてくる場合もあります。ロビングされた場合は、ミート打ちではなくスマッシュを打って決めに行きましょう。

ミート打ち(バック表)が打ちやすい表ソフトラバー

バック表のミート打ちが打ちやすい用具

ミート打ちを安定させたい方の為に、ミート打ちが打ちやすい表ソフトラバーを紹介していきます。参考程度にしていただければと思います。

  • VO102(メーカー:VICTAS、定価:4,500円(税抜))
  • モリストSP(メーカー:Nittaku、定価:4,400円(税抜))
  • スペクトル(メーカー:TSP、定価:3,500円(税抜))

参考動画

バック表のミート打ちの参考動画

最後に、バック表でのミート打ちの参考動画リスト載せておきます。卓球の様々なトップ選手や、コーチの方が動画をアップしているので是非参考にしてみてください!

参考動画を見る

まとめ

バック表のミート打ちのまとめ

いかがでしたでしょうか?最近の卓球選手ではあまり表ラバーを貼っている人はいませんが、だからこそ表ラバーを使いこなしてミート打ちができるようになれば、相手がミート打ちを取りなれていないので、得点を取りやすくなると思います。

また、中級者レベルの卓球選手はナックルボールが苦手な傾向にあります。表ラバーのミート打ちはナックルボールが出やすいので、是非ミート打ちをマスターして試合で使えるようしていきましょう。

もしまわりにバックのミート打ちが安定しないと悩んでいる方がいれば、この記事を進めていただければと思います。

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