カウンターの打ち方や安定させるコツを解説

カウンターのコツや練習方法攻撃(上回転のフォア技術)

現代卓球は、ボールやラバーの変化の影響もあり、ピッチの速い高速ラリーが見どころの1つにもなっていますし、選手からすると速いボールやラリーに対応できないと勝てない現状があります。

そんな中、現代卓球で必須になってくる技術が「カウンター」です。カウンターができるのとできないのでは、試合での勝率も大きく変わってくると思いますし、戦術の幅も大きく広がります。

この記事では、現代卓球では必須技術のカウンターの打ち方や安定させるコツ、カウンターを使った戦術などについて紹介していきます。気になる方は、是非最後まで読んでください!

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カウンターとは

カウンターとは

カウンター(カウンタードライブ)とは、相手のドライブやスマッシュなどの攻撃技術に対して、同じように強く「攻撃し返す」、卓球の中でも最大の攻撃の技術のことを言います。

相手の攻撃の威力を利用して、より強く速いボールを打ち返すので、上手く入れば相手は対応が難しくなり得点になりやすい技術になります。オリンピック選手の丹羽孝希選手が得意な技術ですね。

その分、カウンターをマスターすることも容易ではありませんが、この記事でカウンターのコツなどを紹介していますので、少しでも習得のヒントになればと思います。

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カウンターの打ち方

カウンターの打ち方

最初にカウンターの打ち方を紹介します。フォアカウンターとバックカウンターそれぞれの打ち方を見ていきましょう。

フォアカウンターの場合

まずはフォアカウンターの打ち方からです。

  1. ドライブが来る位置に動く
  2. ラケットが体の横か少し後ろに来るようにバックスイングをとる
  3. 頂点前を打ちに行く
  4. コンパクトに顔の前あたりにスイングする

バックカウンターの場合

続いてバックカウンターの打ち方を見ていきます。

  1. ドライブが来る位置に動く
  2. ラケットが左腰に来るようにバックスイングをとる
  3. 頂点前を打ちに行く
  4. コンパクトに肘を伸ばし切らない程度に前にスイングする

上記が、フォアカウンターとバックカウンターそれぞれの打ち方になります。

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カウンターを安定させるための5つのコツとは?

カウンターのコツ

続いて、カウンターを安定させるためのコツを見ていきましょう。練習をする際に以下の5つのことを意識するだけで、上達スピードが上がると思います。

1.スイングはコンパクトにする

まず1つ目のコツは、スイングをコンパクトにすることです。カウンターを打つときは、スイングをコンパクトにすることで上手く打点やタイミングを合わせることができ、ボールが安定してくれます。

カウンターのスイングが大振りになってしまうと、ドライブの回転が強くて伸びてきた時に詰まってラケットの角に当たってしまったり、変にインパクトが強くなりすぎてオーバーミスしてしまうことがあります。

なるべくカウンターのスイングは、コンパクトにするように注意しましょう。

大振りにならないように意識する

2.ブロックの延長線上をイメージする

2つ目のコツは、カウンターを打つ際にブロックの延長線上のイメージを持つようにしましょう。ブロックは極端に言うと当てるだけのような感じですが、少し前にスイングして軽く回転をかけながらブロックをするイメージを持つと、カウンターが打ちやすいと思います。

この、「ブロックの延長線上のイメージを持つ」を上手くイメージして打つことができれば、1つ目のコツのコンパクトにスイングするということも、上手くできるようになると思います。

回転をかけてブロックする意識

3.ボールタッチを柔らかくする

3つ目のコツは、打球時のボールタッチを柔らかくすることです。カウンターは、インパクトが強くなりすぎるとボールとラケットの反発が強くなって、まっすぐ飛びすぎてネットミスかオーバーミスしてしまいます。

ブロックを打つときもそうですが、ボールとラケットを反発させすぎず、なるべく相手のドライブの威力を利用するようにして打ち返すために、ボールタッチを柔らかくすることを心がけましょう。

ボールを真正面から捉えないようにする

4.打点を早くする

4つ目のコツは、打点を早くすることです。基本的にカウンターは頂点前など、ボールが上がりきる前を捉えて打つようにします。

カウンターを打つときに、頂点や頂点後など遅いタイミングで打ちに行ってしまうと、ボールが伸びてきて詰まってミスしたり、相手のドライブの威力を上手く利用できなくなってミスしてしまいます。

ですので、なるべくカウンターを打つときは、頂点前を狙いに行くように心がけましょう。

頂点前を捉えに行く意識

5.ボールの上を捉える

5つ目のコツは、カウンターを打つときはなるべくボールの上を捉えるようなイメージを持ちましょう。カウンターを打つ場面はいろいろあると思いますが、ループドライブを打たれた場面が多くなると思います。

ループドライブは上回転の回転量が多い技術です。上回転が強いボールに対してボールの後ろを捉えすぎると、必ず回転に負けてオーバーミスしてしまいます。

なるべく回転や威力に負けないように、ボールの上を捉えるように意識しましょう。

ドライブの回転に合わせてボールの上を打つ
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カウンターの練習方法

カウンターの練習方法

カウンターのコツがわかったところで、今度はカウンターの練習方法を見ていきましょう。多球練習とラリー練習それぞれ見ていきます。

多球練習

ブロックで打ち返す

最初は多球練習からです。まずは、ワンコースにドライブ性の球出しをしてもらい、ブロックで打ち返します。

ドライブなどの強いボールに対して、ボールタッチを柔らかくして打ち返す感覚を養うために、ブロックで打ち返す練習をしましょう。

当てるだけになっても良いので、力を抜いて打つように意識をします。当たり前ですが、フォアカウンターを打てるようになりたい方はフォアブロック、バックカウンターを打てるようになりたい方はバックブロックをしましょう。

少し回転をかけたブロックで打ち返す

力を抜いてボールタッチを柔らかくしてブロックを打つことができたら、今度はそのボールタッチの感覚のまま、軽く上回転をかけるようにして少しだけ前にスイングしてみましょう。

ボールタッチを柔らかくして、軽く上回転をかけるようなブロックができれば、ぶっちゃけほぼほぼカウンターができるようになったも同然です。

カウンターで打ち返す

上記の練習である程度安定してきたら、また同じように球出しをしてもらい、合わせるようにして上回転をかけるのではなく、コンパクトにしっかりスイングしてカウンターを打って練習していきましょう。

力加減やスイングの大きさ、打点を意識することで、安定した質の高いカウンターを打つことができます。

ラリー練習

3球目ドライブを打ってもらい、カウンターを練習

多球練習でカウンターを打つことに慣れたら、実際にラリーの中で練習をしていきます。

まずはよくあるパターンで、相手に下回転サーブを出してもらい、ツッツキます。ツッツキに対してドライブを打ってもらい、カウンターを打っていきましょう。

球出しのボールではなく、実際のドライブに対してカウンターを練習することで、より精度が上がります。

好きなタイミングでドライブを打ってもらい、カウンターを練習

実際にドライブに対してカウンターを打つことができたら、今度はツッツキラリーをしていて、相手にランダムのタイミングでドライブを打ってもらい、カウンターの練習をします。

いつドライブが来るかわからない状態でも、力を抜いてボールタッチを柔らかくしてカウンターをできるように練習することで、試合でもミスなく打てるようにしていきます。

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カウンターをミスしないために意識すること

カウンターをミスしないために

カウンターをミスしないために意識することは、力を抜いてボールタッチを柔らかくすることと、コンパクトにスイングすることです。

力が入ってしまってボールタッチが強くなりすぎると、ラケットとボールが反発しすぎてミスしてしまいます。

またスイングが大振りになっていても、振り遅れてしまったり、強く当たりすぎてミスするので注意しましょう。

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カウンターを使った戦術

カウンターを使った戦術

上記まででカウンターを覚えたと思います。では実際に試合でカウンターを使うために、カウンターを使った戦術の例を見ていきましょう。

ループドライブを打たせる

1つ目の戦術は、相手にループドライブを打たせてカウンターを狙いに行く戦術です。あくまでドライブを「打たれる」のではなく「打たせる」ようにしましょう。

そのためには、ただ単にツッツキを打ってドライブを打たれるのではなく、低く深い位置に鋭くツッツキをします。そうすることで、相手が攻撃するにはループドライブを打つしかなくなり、カウンターを狙いに行きやすくなります。

バック対バックからの展開でカウンター

2つ目の戦術は、ラリーでよくなるバック対バックの展開からカウンターを狙いに行く戦術です。

バック対バックのラリーから先にバックストレートにタイミングを早くして打ち、相手にはクロスにドライブを打たせるようにします。

だいたいがクロスにドライブしてくると思うので、来たところをカウンターで決めに行きましょう。

カウンターの打ち返し方

カウンターの打ち返し方

では相手に逆にカウンターを打たれた場合は、どうすれば良いでしょうか?上手い選手だと、こちらがドライブを打ってもカウンターをしてくる人もいるでしょう。

その場合は、少し卓球台から離れて引き合いにもっていくと、守りに入らずに攻めることができます。

もし引き合いが難しい場合は、ブロックやロビングで打ち返してもオッケーです。

カウンターを打った後、返ってきたボールに対してどう対応する?

カウンターを返されたら

カウンターが上手く決まったところで、打ち返された場合はどう対応すればいいでしょうか?ブロックで打ち返された場合と、ロビングで打ち返された場合それぞれ紹介します。

ブロックで打ち返された場合

ブロックで打ち返された場合は、連続で攻撃するためにドライブを打つようにしましょう。

せっかくカウンターで反撃をしたのに、ブロックに対して合わせて返してしまうともったいないです。どんどん攻撃していきましょう。

ロビングで打ち返された場合

ロビングで打ち返された場合は、チャンスボールなのでスマッシュを打ちましょう。カウンターの後もマウントはこちらが取れているので、攻撃の手を緩めないようにします。

カウンターが打ちやすいラバー

カウンターが打ちやすい用具

個人的にカウンターが打ちやすいと思ったラバーを紹介します。柔らかすぎるラバーだと威力に負けてしまい「ぐにゃ」って感じがしてカウンターが打ちづらかったので、硬めのラバーを紹介します。

  • V15エキストラ(メーカー:VICTAS、定価:6,000円(税抜))
  • ファスタークG1(メーカー:Nittaku、定価:6,000円(税抜))
  • ラクザX(メーカー:YASAKA、定価:5,200円(税抜))

参考動画

カウンターの動画

最後に、カウンターの参考動画リストを載せておきます。文字だけでは分かりづらいという方は、動画も一緒に参考にしてカウンターを練習してみましょう。

参考動画を見る

カウンターのまとめ

カウンターまとめ

この記事では、卓球のカウンターの打ち方や安定させるコツ、カウンターを使った戦術などを紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか?

カウンターは少し難しく感じる技術かもしれません。ですがカウンターができないと、相手にドライブを打たれた時ブロックで守ることしかできませんが、覚えることで大幅に試合での戦術の幅が広がります。

ドライブを打たれた時の技術で、ブロックも非常に大事な技術ですが、カウンターも非常に大事な技術です。卓球中級者から上級者にステップアップするためにはカウンターは必須技術なので、この記事を見て是非カウンターを覚えましょう!

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