巻き込みサーブのコツや戦術、メリットを解説

巻き込みサーブのコツサーブ
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巻き込みサーブとは

巻き込みサーブとは?

巻き込みサーブは、一般的に良く使われるサーブとは違う逆横回転サーブのことで、手首を内側に曲げボールの外側を巻き込むように打つサーブのことです。

この記事では、巻き込みサーブの出し方やコツ、練習方法や戦術、トップ選手の巻き込みサーブまで徹底解説していきますので、出せるようになりたい方はぜひ参考にしてください!

巻き込みサーブは回転の種類で言うと、バックサーブやYGサーブと同じ種類の回転になり、相手がレシーブをすると、フォア側にボールが飛んでいきやすくなるのが特徴のサーブです。

卓球女子日本代表の、伊藤美誠選手や平野美宇選手がよく使っているサーブになりますね。

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巻き込みサーブが出せるメリット

巻き込みサーブを出すメリット

巻き込みサーブが出せるようになるメリットは、通常の順横回転系サーブよりも回転がわかりづらく出せることです。

出せるようになれば、簡単に回転がわかりづらく出せるので、相手のレシーブが甘くなりやすいですし、3球目攻撃が打ちやすくなるというメリットがあります。

また巻き込みサーブは逆横回転なので、相手のレシーブがフォア側に集まってきやすくなり、フォアドライブが得意な人には大きなメリットになります。

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巻き込みサーブの出し方

巻き込みサーブの出し方

まずは、巻き込みサーブの出し方から見ていきましょう。横上回転の巻き込みサーブと、横下回転の巻き込みサーブそれぞれの出し方を紹介していきます。

横上回転の巻き込みサーブの出し方

まずは、横上回転の巻き込みサーブの出し方からです。

  1. ラケットを少し縦にした状態で構える
  2. トスと同時に肘を後ろに引く
  3. ボールの外側を下から斜め上に擦る

巻き込みサーブは、ラケットを少し縦にして出すサーブなので、構えの時点で少し縦にしておいた方が出しやすいです。

構えてから、トスと同時に肘を体の後ろに引くようにしましょう。ボールが落ちてきたら、肘を戻しながらボールの外側を斜め上に擦ります。

このようにボールを打つと、横上回転の巻き込みサーブが出せます。

横下回転の巻き込みサーブの出し方

続いて、横下回転の巻き込みサーブです。

  1. ラケットを少し立てた状態で構える
  2. トスと同時に肘を後ろに引く
  3. ボールの外側を斜め上から斜め下に擦る

2までは、横上回転も横下回転も変わりません。打つ瞬間の擦る方向が違い、横下回転の巻き込みサーブの場合は、ボールの外側を斜め上から斜め下に擦るようにします。

横上回転と横下回転の巻き込みサーブは、擦る方向が違うことを覚えておきましょう。

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巻き込みサーブを出す5つのコツとは?

巻き込みサーブの5つのコツとは?

続いて、巻き込みサーブを出す為の5つのコツを紹介していきます。

1.手の力を抜く

1つ目のコツですが、巻き込みサーブを出すときは手の力を抜くようにしましょう。巻き込みサーブに限らずどんなサーブでもそうですが、手に力が入りすぎた状態でサーブを出そうとすると、インパクトが強くなりすぎてうまく擦れなかったり、中途半端に長く甘いサーブになりやすいです。

ですので巻き込みサーブを出すときは、なるべく手の力を抜いてリラックスした状態で打球して、回転をかけられるようにしましょう。手の力を抜いた状態でサーブのスイングを早くできれば、しっかり回転のかかった巻き込みサーブが出せます。

手の力を抜いて薄く擦れるようにする

2.ラケットの角に当てるイメージを持つ

2つ目のコツは、巻き込みサーブを打つ瞬間、ラケットの角に当てるイメージを持つことです。最初は本当にラケットの角に当たってもいいので、角に当てるイメージを持って練習しましょう。

ラケットの角に当てるイメージを持つことで、ボールの表面をこする感覚が身に付きやすくなり、しっかり回転をかけることができます。

ラケットの角に当てるイメージを持つことで回転量アップ

3.打球時に手首を使う

3つ目のコツは、打球時に手首を使うことです。巻き込みサーブを出すときに、腕だけの力では上手く回転をかけるのに限界があります。腕と同時に手首を使うことで、より回転が強くなり、相手に取られづらい巻き込みサーブを出すことができます。

巻き込みサーブを出す時は、腕だけでなく手首も使って、回転量の強いサーブを出せるようにしていきましょう。

手首を使いながら打つことで回転量アップ

4.トスを高くしすぎない

4つ目のコツは、サーブを出すときのトスを高くしすぎないことです。トスを高くした方が回転量を強くすることはできます。ただ、慣れないうちからトスを高くしてしまうと、打球のタイミングをとるのが難しく、空振りが多くなってしまいます。

ですので、巻き込みサーブを出すことに慣れていない最初のうちは、トスを低くして練習することをオススメします。

慣れないうちはトスをルールギリギリにすることで空振りを減らす

5.フェイクモーションを入れる

5つ目のコツは、フェイクモーションを入れることです。巻き込みサーブは元々回転がわかりづらいサーブですが、フェイクモーションを入れることで、より分かりづらく出すことができます。

また、比較的ほかのサーブよりもフェイクモーションを入れやすいので、ある程度巻き込みサーブを出せるようになったら、フェイクモーションを入れながら練習しましょう。

横上回転を出す場合はサーブを打った後ラケットを下に持っていく、横下回転を出す場合はサーブを打った後ラケットを上に持っていくと、わかりづらくすることができます。

慣れてきたらフェイクモーションを入れてわかりづらくする
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巻き込みサーブの練習方法

巻き込みサーブの練習方法

巻き込みサーブの出し方やコツはわかったと思います。次に巻き込みサーブの練習方法を見ていきましょう。

床で回転をかける感覚を身に付ける

巻き込みサーブに限らずサーブは、回転量が大事です。また、巻き込みサーブはボールの外側をとらえて逆横回転をかけるサーブですが、最初は外側をとらえることに慣れていないと思います。

慣れていない状態でいきなり卓球台の前に立ち、サーブを出そうとしても難しく感じると思うので、まずは卓球台のないところで回転をかけることに集中して練習していきましょう。

ボールの外側をとらえて打球し、床にバウンドしたボールが曲がっていったらオッケーです。

卓球台を使ってサーブを出してみる

床を使って回転をかけることができたら、今度は卓球台を使って回転をかける感覚を身につけていきます。まずは、長さは気にしなくていいので、逆横回転がしっかりかかった巻き込みサーブを出せるようにしていきましょう。

横下回転と横上回転の両方を出せるように、しっかり練習しましょう。

短いサーブも出せるようにする

安定して出せるようになったら最後に、試合でも使えるように長さもコントロールできるように出す練習をしましょう。自分の意志で、短いサーブと長いサーブを出し分けられるようにすることで、試合でも使えるようになります。

力加減やバウンド位置、打つタイミングなどいろいろ意識してみて、コントロールできるようにしていきましょう。

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巻き込みサーブを使った戦術

巻き込みサーブを使った戦術

ここまでで、巻き込みサーブが出せるようになったと思います。では実際に卓球の試合ではどのように使えばいいでしょうか?試合で巻き込みサーブを使った戦術を紹介します。

フォア前に短く出して、フォアにツッツキさせる

まず、横下回転の巻き込みサーブをフォア前に短く出します。相手にツッツキをさせるのですが、巻き込みサーブの回転の性質上、相手のツッツキはフォア側に集まりやすくなります。

この性質を利用して、あらかじめフォア側にツッツキが来ることをある程度意識して待っておき、フォア側にツッツキが実際に来たらフォアドライブを打ちに行きます。

このようにサーブの回転を利用することで、3球目攻撃がスムーズに打ちやすくなります。

バックに横上回転のロングサーブを出す

もう1つは、相手のバック側に横上回転の巻き込みロングサーブを出す戦術です。巻き込みサーブの上回転は、相手コートにバウンド直後伸びてくれるのが特徴です。

この伸びる巻き込みサーブを相手のバックロングに出すことで、相手が詰まってレシーブしてくれます。詰まってレシーブしたところを両ハンドドライブで決めに行きましょう。

たまに出すことで、角に当てたりしてレシーブミスしてくれることもあります。

巻き込みサーブのレシーブ方法

巻き込みサーブの打ち返し方

逆に、相手に巻き込みサーブを出されたとき、どうやってレシーブすればいいでしょうか?

ここまで見てわかる通り、巻き込みサーブを単純にレシーブしようとすると、相手のフォア側にボールは集まってしまいます。

例えば、巻き込みサーブをフォア側へレシーブしたい時に、本当にフォア側を狙ってしまうと回転の影響でフォアサイドへオーバーミスしてしまいます。ですので、フォア側へ返したい時は、ミドルを狙ったりします。

このように、巻き込みサーブをレシーブするときは、横回転の性質をしっかり理解して、影響を受けないように考えながらレシーブするようにしましょう。

平野美宇選手の巻き込みサーブを解説

平野美宇選手の巻き込みサーブは、わりとオーソドックスな巻き込みサーブですね。トスした時のラケットの位置は顔の高さくらいまでもっていき、ラケットを上から振り下ろすようにしています。

スイング時にラケットを立てていると横上回転、スイング時にラケットを下げていると横下回転といった感じですね。

伊藤美誠選手の巻き込みサーブを解説

伊藤美誠選手の巻き込みサーブはすごく特徴的です。構えの段階で肘を高く上げていて、トスと同時に体の後ろにラケットや腕が隠れるくらい引いています。隠れるくらい大きく引くことにより、相手の目線からラケットが外れて、ラケットの角度を変えてもバレずらくしています。

ラケットを引いた後のスイングは、一般的な斜めのスイングではなく、後ろから前にスイングしています。またラケットの横からではなく、先端から入っているような巻き込みサーブになります。

参考動画

巻き込みサーブの参考動画

最後に、巻き込みサーブの練習をするのに、参考になる動画を載せておきます。文字だけではわかりづらいという方は、参考にしてください。

参考動画を見る

まとめ

巻き込みサーブのまとめ

この記事では、巻き込みサーブの出し方やコツ、巻き込みサーブを使った戦術を紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか?

巻き込みサーブは、最初は難しく感じるかもしれませんが、上記のコツさえ覚えられると、安定して出すことができます。巻き込みサーブを覚えることで、戦術の幅が広がりますし、3球目でフォアドライブを打ちやすくなります。

サーブの種類を増やしたい方や、戦術の幅を広げたい方は、是非この記事を読んで巻き込みサーブを覚えましょう!

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