ドイツの卓球メーカー「ティバー」は高品質な用具を販売していますが、日本で使っている選手をよく見るようになったのはここ最近になります。
卓球ユーチューバーがティバーのアンバサダーになったり、ティバーのゼネラルマネージャーが日本で活動しているおかげもありますね。
この記事では、そんなティバーの最新ラバー「ハイブリッドK3」の特徴や評判を徹底レビューしていきます。
用具で悩んでいたりラバーの変更を検討している方は、是非参考にしてください。
ハイブリッドK3とは?
ハイブリッドK3は、ドイツの卓球メーカー「ティバー」が発売した粘着系テンションラバーです。
粘着といっても微粘着なので、テンション系ラバーを使っている選手でも使ってみるといいかもしれません。
ハイブリッドK3のスペック
ハイブリッドK3のスペックは以下のような感じです。
種類 | 発売日 | 値段 | 重さ(特厚) | 硬度 |
---|---|---|---|---|
粘着系テンション裏ソフトラバー | 2021年12月 | 7,700(税抜) | 49グラム前後 | 53度 |
ハイブリッドK3を使っている有名選手
続いてハイブリッドK3を使っている有名選手は、以下の選手がいます。
選手名 | フォア面のラバー | バック面のラバー |
---|---|---|
ダルコ・ヨルジッチ | ハイブリッドK3 | エボリューションMX-P |
東京オリンピックのシングルスで、張本智和選手をフルゲームで倒したヨルジッチ選手も使用しているラバーです。
ハイブリッドK3の特徴/メリット・デメリット
ハイブリッドK3の基本情報がわかったところで、続いてハイブリッドK3の良い所や悪い所を見ていきましょう。
ハイブリッドK3の良い所(メリット)
まずはハイブリッドK3の良い所を見ていきましょう。
微粘着なので万人受けしやすい
ハイブリッドK3は粘着ラバーですが、微粘着のテンションラバーなので粘着ラバーが苦手だった選手でも扱いやすいラバーになっています。
ただしスポンジの硬度が53度とかなり硬いため、ある程度の技術は必要ですし上級者向けのラバーではあるので注意しましょう。
粘着特有の伸びも、テンションのスピードも出せる
またハイブリッドK3は、打ち方を変えることによってボールの質も変えることができます。
微粘着を生かし、粘着ラバーでのドライブの打ち方をすると弧線を描き伸びるドライブが打てますし、テンションラバーでのドライブの打ち方をすれば、直線的なスピードのあるドライブを打つことができます。
ラリー中に打ち方を変えることで、ボールの質を変えて相手を翻弄することができます。
ハイブリッドK3の悪い所(デメリット)
続いて、ハイブリッドK3の悪い所を見ていきましょう。
硬いため上級者向け
上記でも説明していますがスポンジ硬度が53度とかなり硬いため、コントロールが難しくある程度の技術力がないと扱いきれない部分はあります。
これはハイブリッドK3の悪い所というわけでもありませんが、使う際はある程度技術を身につけてからにしましょう。
ハイブリッドK3とエボリューションMX-Dの違い
ではティバーのフラッグシップモデルのラバーエボリューションMX-Dとの違いは何があるのでしょうか?
ハイブリッドK3とMX-Dの違いを見ていきましょう。
回転量はハイブリッドK3が上
ハイブリッドK3とMX-Dを比べた際、まず回転量は抜群にハイブリッドK3の方が上になります。
粘着ラバーなので当然といえば当然ですが、回転量を求める方はハイブリッドK3を選びましょう。
ハイブリッドK3の方が癖球が出せる
またハイブリッドK3だと粘着ラバー特有の癖球が出せるため、相手が打ち返しずらいボールを打つことができます。
ドライブが相手の手元で伸びたりするので、癖球を出したい方にはオススメです。
スピードはエボリューションMX-Dが上
ドライブのスピードに関しては、エボリューションMX-Dの方が上になります。
ハイブリッドK3ではスピードが出ないというわけではありませんが、スピードで勝負したい方はMX-Dを選ぶようにしましょう。
エボリューションMX-Dの方が扱いやすい
またハイブリッドK3がめちゃくちゃ扱いずらいというわけでもありませんが、エボリューションMX-Dの方がまだコントロールもしやすく扱いやすいです。
ドライブのスピードがしっかり出て尚且つ使いやすさを求めるならMX-D、スピードや使いやすさが若干落ちても回転量や癖球を求めるならハイブリッドK3といった感じですね。
ハイブリッドK3の評判/レビュー
最後にハイブリッドK3の評判やレビューを見ていきましょう。
ドライブ
まずドライブですが、微粘着のおかげもあって打った瞬間上に上がって弧を描いてくれる感じがあります。テンションもかかっているので、しっかり弾んでくれます。
また下回転に対してのドライブが打ちやすくかなり安定してくれます。特にループドライブの引っ掛かりが良く、上級者じゃない限りカウンターされないと思います。
カウンター
カウンターに関しても悪くなく、卓球台と並行にスイングするくらいのイメージで打つと安定して良いボールが打てます。
他のラバーに比べてボールが上に上がりやすいので、他のラバーと同じ打ち方をしてしまうとオーバーミスが増えそうです。
台上技術
台上技術は、微粘着で軽く引っ付く感じがあるので、特にストップが安定して打ちやすかったです。
ツッツキも鋭くつっつくと回転がしっかりかかってくれるので、カウンターの展開に持っていきやすい印象がありました。
ブロック
ブロックの打球感はやはり53度の硬度ということもあってかなり硬かったですが、押し負けるということはなさそうです。
ただもともとが結構弾むので、面はイメージよりもかぶせた方がいいかもしれません。
サーブ
最後にサーブですが、サーブに関しては弾む感じがあって最初はネットに引っ掛けてしまいそうな感覚がすごかったです。
練習して慣れれば大丈夫ですが、最初はサーブミスしそうですね。
回転に関しては思った以上にかかってくれるので、回転は問題ありません。
ハイブリッドK3のまとめ
この記事では、ハイブリッドK3の特徴や評判を徹底レビューしていきましたが、いかがでしたでしょうか?
ハイブリッドK3は微粘着のテンションラバーなので、テンションラバーを使っている選手にも、もともと粘着ラバーを使っている選手にもどちらにもオススメのラバーです。
全体的に良いですが、特に下回転の安心感がやばいラバーです。
個人的にはフォアで使うことをオススメします。かなり硬いため、バックで使うのはよほどの上級者じゃないと難しそうです。
特に回転量や癖球を求めている選手は、是非ともハイブリッドK3を試してみてはいかがでしょうか。
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