卓球のラバーにはたくさん種類がありますが、シリーズ化されていてシリーズの中でもたくさん種類のあるラバーもあります。その中の1つが、この記事で紹介させていただく「ヴェガシリーズ」です。
シリーズの中でもたくさん種類があると自分に合ったラバーを選べるメリットもありますが、多すぎてどれが自分に合ったラバーなのかわからないというデメリットもあります。
そのような方々のお悩みを解決するために、この記事ではヴェガシリーズを卓球のレベル別に紹介していきたいと思います。この記事を読めば自分に合ったヴェガがわかると思いますので、是非参考にしていただければと思います。
ヴェガシリーズとは
そもそもヴェガシリーズがなにかよくわかっていない人の為に、先にヴェガシリーズについて簡単に説明します。
ヴェガシリーズは、海外の卓球メーカー「XIOM(エクシオン)」が発売しているラバーになります。現在は裏ラバーだけでも12種類あり、異質ラバーを含めると合計14種類も発売されている人気ラバーです。
主に初心者から中級者に人気のあるラバーで、性能のわりに値段も安くコスパの良いラバーとして有名です。
ヴェガシリーズの基本情報一覧
ヴェガシリーズについてわかったところで、まずはシリーズそれぞれの名前や値段、硬度などの基本情報を紹介していきますね。
名前 | 裏or表or粒 | 値段 | 硬度 | レベル |
---|---|---|---|---|
ヴェガイントロ | 裏ラバー | 3,200円(税抜) | 47.5度 | 初心者向け |
ヴェガエリート | 裏ラバー | 4,000円(税抜) | 40度 | 初心者向け |
ヴェガヨーロッパ | 裏ラバー | 4,000円(税抜) | 42.5度 | 初中級者向け |
ヴェガヨーロッパDF | 裏ラバー | 4,200円(税抜) | 37.5度 | 初中級者向け |
ヴェガアジア | 裏ラバー | 4,000円(税抜) | 47.5度 | 初中級者向け |
ヴェガジャパン | 裏ラバー | 4,400円(税抜) | 45度 | 中級者向け |
ヴェガアジアDF | 裏ラバー | 4,200円(税抜) | 42.5度 | 中級者向け |
ヴェガDEF | 裏ラバー | 4,400円(税抜) | 57.5度 | 中級者向け |
ヴェガプロ | 裏ラバー | 4,200円(税抜) | 47.5度 | 中級者向け |
ヴェガチャイナ | 粘着裏ラバー | 4,400円(税抜) | 54度 | 中上級者向け |
ヴェガX | 裏ラバー | 4,200円(税抜) | 47.5度 | 中上級者向け |
ヴェガツアー | 裏ラバー | 4,500円(税抜) | 45度 | 中上級者向け |
ヴェガSPO | 表ラバー | 4,000円(税抜) | 42.5度 | 中級者向け |
ヴェガLPO | 粒高ラバー | 4,000円(税抜) | 47.5度 | 中級者向け |
以上が、ヴェガシリーズの基本情報になります。
レベル別にヴェガシリーズの裏ラバーを紹介
では本題に入りましょう。ヴェガシリーズをレベル別に紹介していくので参考にしてください。
初級者にオススメのヴェガ
まずは初級者にオススメのヴェガを2種類紹介します。
ヴェガイントロ
メーカー自身も初心者向けラバーというコンセプトで販売しているのがヴェガイントロです。値段もヴェガシリーズ唯一の低価3,000円台でリーズナブルです。
ただ他のメーカーの初心者用ラバーと比べると、スポンジ硬度が硬めで弾むので少しコントロールが難しく感じるかもしれません。
その分初心者を抜け出しても、気に入れば長く使えるラバーです。
ヴェガエリート
ヴェガエリートは、スポンジ硬度も柔らかくコントロールがしやすいラバーです。
打球感をしっかり掴んで上達したい初心者や、軽めのラバーなので女性や中学生の初心者にはオススメのラバーになります。
初中級者にオススメのヴェガ
続いて初中級者にオススメのヴェガを3種類紹介していきます。
ヴェガヨーロッパ
ヴェガヨーロッパは、安定性抜群で有名な大人気ラバーです。初中級者がラバーに迷ったらこれ!というくらいボールを掴む感覚があり、ボールが安定します。
中級者がフォアに使うには物足りないですが、高い打球音も打っていて気持ちいいので、バック面に使っている方も多いです。
ヴェガヨーロッパDF
ヴェガヨーロッパDFの「DF」は「ダイナミックフリクション」という技術の略で、簡単に言うと「打球時のボールの引っ掛かりを良くする」技術です。
普通のヴェガヨーロッパも引っ掛かりが良かったですが、DFは更に良くなっているので、安定性重視の方にオススメのラバーです。
ちなみに筆者はDFのことを、勝手に最初ディフェンスと読んでいて、カットマン用ラバーだと思っていました(笑)
ヴェガアジア
ヴェガアジアは、シートはヴェガヨーロッパと同じ柔らかいシートを使用して、スポンジは硬めのものを使用したラバーです。
シートの柔らかさで程よい打球感を残しつつ、スポンジの硬さでヨーロッパよりもスピードが出るようになっています。
安定性もほしいがある程度ボールにスピードを出したい人にオススメのラバーです。
中級者にオススメのヴェガ
続いて中級者にオススメのヴェガを4種類紹介します。
ヴェガジャパン
ヴェガジャパンは、硬めのトップシートと硬すぎず柔らかすぎないスポンジを使用していて、ある程度のスピードと回転量を両立したラバーです。
ドライブ時のボールをグッと掴む感覚があり高い弧線を描いてくれるので、中陣からのドライブなどのラリーを覚えてきた中級者にオススメのラバーです。
ヴェガアジアDF
ヴェガアジアDFは、ヴェガヨーロッパDF同様にダイナミックフリクションの技術を採用したラバーです。
ヴェガヨーロッパDFのボールをしっかり掴む感覚はそのまま残し、スポンジ硬度を固くすることにより、攻撃技術のスピードが格段に上がっています。
安定性はそのままに、より攻撃的な卓球をしたい方にオススメのラバーです。
ヴェガDEF
ヴェガDEFは、カットマン用のラバーです。ヴェガシリーズの中でも最高硬度のスポンジの硬さを誇り、引っかかりの良いシートと組み合わせることにより、質の高いカットを打つことができます。
ただし、コントロールが難しいのでカットマンを目指している方でも、最初は初心者用や初中級者向けのラバーでカットを練習してから、ある程度上達してきたらこのヴェガDEFを使うようにしましょう。
ヴェガプロ
ヴェガプロは、硬めのトップシートと硬めのスポンジを組み合わせた攻撃的なラバーになります。
球離れがよく、相手のコートに突き刺さるような直線的な弾道は、ドライブを受けた相手選手もびっくりすることでしょう。
球離れが早いので、バック面で使うよりかはフォア面で使うことをオススメします。
中上級者にオススメのヴェガ
最後に中上級者にオススメのヴェガを3種類紹介します。
ヴェガチャイナ
ヴェガチャイナは、その名の通り中国ラバーのようなスポンジの硬さで、トップシートも粘着力がすごく回転重視のラバーです。
ただ上手く使いこなせないとスピードは失速しますし、少し扱いの難しいラバーです。粘着ラバーに興味のある方は一度使ってみても良いかもしれません。
ヴェガX
ヴェガXは、ヴェガプロの良さをスポンジの設計に残しつつ、トップシートを改良し進化したラバーです。
ヴェガプロよりも球持ちが良くなり、さらにはシートの改良でボールの反発力も上がっているので、相手コートの深い位置にボールが飛んでいってくれます。
直線的な弾道のドライブになりますが、安定性もありミスする感覚がありません。ヴェガシリーズの中でも、トップレベルのヴェガといった感じですね。
ヴェガツアー
ヴェガツアーは、ヴェガシリーズの中でも最上位のラバーで、オメガシリーズの技術が搭載されています。
程よいスポンジ硬度で、打球感もちょうどよく抜群の弾力性があり、楽に両ハンドのドライブを打つことができます。
それでいて安定性もスピードも兼ね備えているので、中級者の殻を破れたかなという方は一度手にとってみてほしいラバーですね。
【番外編】ヴェガの異質ラバー
上記まではヴェガシリーズの裏ラバーを紹介しましたが、ヴェガシリーズには異質ラバーもあります。最後に番外編として異質ラバーも紹介します。
ヴェガSPO
ヴェガシリーズ唯一の表ラバーが、ヴェガSPOです。
表ラバーにしてはスポンジが硬く、他の表ラバーよりもスピードのあるミート打ちが打ちやすくなっています。
また回転も程よくかかりやすい作りになっているラバーなので、変化とスピードで勝負したい選手にはオススメのラバーです。
ヴェガLPO
ヴェガシリーズ唯一の粒高ラバーが、ヴェガLPOです。
ヴェガLPOはテンション系の粒高ラバーなので弾みもすごいありますが、粒は柔らかいのでしっかりと回転の変化もつけられます。
弾みが良いので、かなり攻撃的な卓球をしているカットマンにオススメのラバーになります。
ヴェガシリーズのまとめ
この記事では、レベル別にオススメのヴェガシリーズのラバーを紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか?
ヴェガシリーズはコスパもよく扱いやすいラバーが多いです。また裏ラバーだけでも12種類もあります。ヴェガを使いたくてもこれだけあると、自分に合ったヴェガがどれかわかりません。そんな時は是非、この記事を参考にして自分にあったラバーを選んでください。
またこの記事を読んでいただければわかると思いますが、ヴェガシリーズには上級者用のラバーがありません。ご自身が上級者だと思う方は、ヴェガシリーズには満足できるラバーがないと思うので、違うラバーを選びましょう。
エクシオンであれば、オメガシリーズが良いと思いますが、また別の記事でオメガシリーズも紹介していきます。
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