皆さん、卓球のラバーには寿命があることをご存知でしょうか?ラバーは、一度購入してラケットに貼ると一生使える、というわけではありません。
寿命が来ると定期的に新しいラバーに貼り替える必要があるのですが、どれくらいの期間で貼り替えるのかや、どうなったら貼り替える必要があるのか、わからない方も多いと思います。
この記事では、どうなったらラバーの寿命なのか、ラバーの寿命はどれくらいで来るものなのか、寿命が来たらどうなるのかを紹介していきます。わからない方は、是非参考にしてください!
ラバーの寿命とは
上記にも書いた通り、卓球のラバーは一生使えるわけではなく、寿命というものが存在します。
卓球はラバーでボールを弾いたり擦ったりするスポーツです。弾いたり擦ったりすることで、ラバーの表面(シート)が摩擦により、すり減っていき本来のラバーの性能を発揮できなくなっていきます。
性能を発揮できなくなっている状態を寿命と言うのですが、そう感じるタイミングは人それぞれになります。この記事では、一般的に寿命と判断される期間や、寿命を迎えるとラバーがどうなるかを説明していきます。
この記事を読んでみて、今使っているラバーが寿命だなと思った方がいれば、以下の記事を参考に新しいラバーに貼り変えてみましょう。
ラバーが寿命を迎えるとどうなる
ではラバーが寿命を迎えると、具体的にどうなるのでしょうか?ラバーが寿命を迎えると、そのラバー本来の性能が発揮できなくなります。
具体的には「回転がかからなくなる」「引っ掛からなくなる」などの症状が出てきます。
回転がかからなくなる
ラバーが寿命を迎えると、サーブやドライブなどの回転技術の回転がかかりにくくなります。サーブの回転をしっかりかけようとしても、ループドライブを打っても本来のラバーや技術力通りの回転はかからなくなり、回転が弱くなります。
引っ掛かりが悪くなる
ラバーが寿命を迎えると、ボールとラバーのシートの引っ掛かりも悪くなります。しっかりとシートでボールを捉えても、たまに滑ってネットに一直線に飛んでいくこともあるので、そうなったら替え時ですね。
ラバーの寿命の判断の仕方
ラバーが寿命だと思うのは人それぞれのタイミングですが、一般的な「このラバーは寿命だ」となる判断の仕方を説明していきます。
性能が低下している
1つ目の判断の仕方は、性能の低下を感じることです。サーブやドライブなど様々、卓球の練習や試合をしている時に、上記にも書いているように「サーブの回転がかからなくなってきた」や「ドライブの引っ掛かりが悪くなってきた」など、性能が低下してきたと思ったらそれが寿命です。
この感覚は人それぞれなので、同じラバーを使って同じ時間練習している人がいても、2か月で感じる人がいれば3か月で感じる人もいると思います。
ラバーの表面が白くなっている
2つ目の判断の仕方は、ラバーの表面を確認することです。新品のラバーでも卓球の練習を重ねていくにつれて、ラバーの表面が白くなっていきます。
クリーナーなどで拭けば奇麗になりますが、拭いても白い粒々が消えなくなったらシートがすり減っている証拠なので、これが寿命になります。白い粒々が濃くなればなるほど寿命なので、こうなったらラバーを交換しましょう。
ラバーの寿命の延ばし方
ラバーの寿命の判断の仕方は理解したと思います。では、寿命はどうやって延ばせばいいでしょうか?ラバーも安くはないので、できる限り長く使いたいと思います。
市販のクリーナーを使う
ラバーの寿命は、しっかりと手入れすることで延ばすことができます。卓球メーカーが販売しているクリーナーを使用して手入れすることでラバーの寿命は延びるので、練習後はしっかりと手入れするようにしましょう。
息を吹きかけて手で拭く
市販のクリーナーを購入するのがめんどくさかったり、なるべく節約したい方はクリーナーを使わずに手入れする方法もあります。それは、息を「ハー」と吹きかけてラバーを曇らせてから手で拭くことです。
卓球の試合を見ているとプロの人もやっているので、この光景を見たことがある人もいると思います。練習後にこれをすることで、クリーナーと同じ効果があります。
また練習中も、たまにやることで良いボールが打てるので、こまめにやるといいと思います。
使用していない時はラケットケースにしまっておく
ラバーは使用していなくても空気に触れているだけで、ほんの少しずつですが徐々に劣化していきます。ですので、練習していない時や使用していない時は、ラケットケースにしまっておくようにしましょう。
保護シートを使う
ラバーの表面を手入れしてラケットケースにしまっておくだけでも最低限寿命を延ばすことができますが、表面を手入れした後、保護シートを貼っておくことでさらに寿命を延ばすことができます。
保護シートも卓球メーカーが販売しているので、気になる方は購入してみてください。表面を手入れ→保護シートを貼る→ラケットケースにしまっておく、で完璧です。
新品のボールを使う時は粉を落とす
ラバーは埃や汚れがついていると劣化しやすいです。特に新品のボールには白い粉がたくさんついているので、ボールに粉がついた状態で打球すると、ラバーに粉がついてしまいます。
この白い粉がラバーにつくことで劣化の速度が速まるので、新品のボールを使う時はなるべく白い粉を落としてから練習するようにしましょう。
種類別のラバーの平均寿命
ラバーには様々な種類があります。種類によって平均寿命が変わってくるので簡単に紹介していきます。
裏ラバー
多くの卓球選手に使われている裏ラバーですが、だいたい2か月から3か月が平均寿命になります。裏ラバーはボールに回転をかけて打つ技術が多いため、どうしてもシートのすり減りが早くなります。
シートのすり減りが早いと、回転をかけようとしても滑って回転が上手くかからなかったり、ドライブを打っても滑ってしまってネットに引っ掛かり、劣化を感じやすくなります。
表ラバー
表ラバーの平均寿命は、裏ラバーよりも一般的に長いものが多く、だいたい3か月から4か月くらいになります。裏ラバーに比べて回転をかける技術が少なく、ミート打ちなど弾く技術が多いため裏ラバーよりも長くなります。
また弾く技術が多いため、多少ラバーの表面がすり減っていても気にならないから長めに使うと言う方も多いようです。
粒高ラバー
粒高ラバーの平均寿命は、長いという人もいれば短いという人もいて、人それぞれになります。なので1か月~3か月と言ったところになります。ただ、これは寿命というか確実な替え時になりますが、粒高ラバーの確実な替え時は「粒が切れた時」になります。
どれくらい粒高ラバーを使ったら、粒が切れるというのはありません。練習量や練習の質、ボールのあたり方にもよると思いますが、1週間で粒が切れるという人もいれば、1か月で切れるという人もいます。
とりあえず、粒が切れてしまったらもう使用できないので、新しいラバーに変えるようにしましょう。
アンチラバー
現在ではほとんど使っている選手がいないアンチラバーですが、アンチラバーに寿命はほとんどないと言ってもいいと思います。もともとラバーの表面はつるつるなので、いくら使っても表面は劣化しません。
ただし、ラバーにひびが入ったり破けてきたら試合では使えないので、新しいラバーに変えましょう。
人気ラバーの寿命の目安
最後に各卓球メーカーの人気ラバーの寿命の目安を紹介しておきます。以下のラバーが気になっている方は、参考にしてください。
ディグニクスシリーズ
数多くのプロ卓球選手も使用している、BUTTERFLYのラバー「ディグニクス」の寿命の目安は、意外と長くて2か月~3か月になります。また元々の性能が良すぎるので、寿命が来てもある程度の性能は維持されています。
劣化していてもそこまで気にならない方は、そのまま合計4か月くらいは使ってもよさそうです。
テナジーシリーズ
こちらもプロ選手も使用している、バタフライのラバー「テナジー」です。テナジーの寿命の目安は、かなり早くて1月前後になります。テナジーは性能は抜群にいいのですが、寿命が早いのが唯一の欠点です。
ただ、テナジーも寿命が来ても割と使えると思います。
ファスタークG1
Nittakuの人気ラバー「ファスタークG1」の寿命の目安は、だいたい2か月前後です。使っていると割と早くシート表面の白い粒が目立ってきたので、意外と寿命は早いです。
V15エキストラ
丹羽選手も使用しているVICTASの人気ラバー「V15エキストラ」の寿命の目安は、だいたい2か月~3か月になります。使う人にもよりますが、インパクトがかなり強い人だと2か月弱くらいのイメージですね。
まとめ
この記事では、卓球のラバーの寿命が来たらどうなるかや、寿命が来る期間や貼り替え時期について解説しまたしたが、いかがでしたでしょうか?
ラバーの劣化は、卓球を始めたばかりの頃は違いがわからず気になりませんが、ある程度上達してくると気になってくるものです。
ラバーの平均寿命や適切な貼り変えタイミング、寿命の延ばし方を理解しておくことで卓球の練習の質も上がりますし、より良いボールが打てるようになります。
より卓球が上達するために、ラバーの寿命についてしっかり理解を深めておきましょう。
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