ロビングの上位互換「フィッシュ」とは?フィッシュの打ち方やロビングとの違いを解説

フィッシュのコツやロビングとの違い守備(上回転のバック技術)
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フィッシュとは

フィッシュとは

皆さん卓球の「フィッシュ」と言う技術をご存知でしょうか?普段練習されている方でも、初心者~中級者の方には聞いたことがない方も多いと思います。

フィッシュは、ロビングと似たような技術で卓球台から離れた位置から、スマッシュやドライブを低く打ち返す技術になります。
一見守りの技術のように思いますが、ロビングと比べると、フィッシュは少し攻撃的で相手のミスを誘う技術です。

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フィッシュとロビングの違い

フィッシュとロビングの違い

フィッシュはロビングと似たような技術と説明しましたが、どのような違いがあるでしょうか?

両方とも、スマッシュや強いドライブに対して卓球台から離れた位置から打ち返す技術ですが、スマッシュはボールを高く打ち上げるようにして、繋いで返すことを言います。

それに対してフィッシュは、上回転をかけながらボールを低く返して、相手のミスを誘う技術になります。

ロビングはただの繋ぎのような感じですが、フィッシュは上回転をかけて低く返すので相手のミスが増えますし、強打を打たれにくくする効果もあります。

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フィッシュの打ち方

フィッシュの打ち方

フィッシュについて理解が深まったところで、どのように打つのか見てみましょう。

  1. 卓球台から離れた位置に構える(相手のボールの威力による)
  2. ラケットの角度は立てる(90度や100度くらい)
  3. あまり威力のないボールに対してはかけ返すイメージで打つ
  4. 威力のあるボールに対しては、威力を利用して飛ばすイメージで打つ

以上が、フィッシュの打ち方になります。

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フィッシュを安定させるための5つのコツとは?

フィッシュのコツ

続いて、フィッシュを安定させるためのコツを見ていきます。

1.ラケットの角度を立てる

1つ目のコツは、ラケットの角度を立てることです。フィッシュはロビングと違って相手の強打を低く打ち返すことで、相手に連続で強打を打ちづらくする技術です。

ラケットの角度が上を向いてしまうと、ボールが高く浮いてしまいフィッシュではなくロビングになってしまうので、連続で強打を打たれてしまいます。

ですので、連続で強打を打たれないようにするために、ラケットの角度を上に向けず、角度を立てて低く打ち返せるようにしていきましょう。

ラケットの角度を上に向けないようにする

2.上回転をかける

2つ目のコツは、上回転をかけることです。当てるだけで打ち返すのではなく、少しでも自分から上回転をかけて自分の回転にして打ち返すことで、しっかりと卓球台に収まってくれます。

また、上回転をかけることで、卓球台にバウンドした時にボールが伸びてくれて、相手が強打を打ちづらくなりミスを誘うことができます。フィッシュを打つときは、少しでも上回転をかけるようにしましょう。

軽くかけ返すイメージ

3.前傾姿勢を保つ

3つ目のコツは、前傾姿勢を保つことです。フィッシュは相手の強打を低く打ち返すことですが、強打を打たれるとボールのスピードもあるので体がのけぞってしまいがちです。

体がのけぞってしまうと、ラケットの角度も一緒に上を向き、ボールが浮いてしまったりオーバーミスする可能性が高くなります。ですので、フィッシュを安定させるためには、前傾姿勢をキープできるようにしましょう。

低い姿勢をキープする

4.ブロックの延長線上のイメージを持つ

4つ目のコツですが、ブロックの延長線上のイメージを持ちましょう。卓球台から下がった位置でブロックをするイメージを持つことで、相手の強打を低く打ち返しやすくなります。

ただし、ブロックのようにコンパクトなスイングだとネットを超えない可能性もあるので、少し前に押し出すようにスイングをしてみると良いです。

下がってブロックするイメージ

5.膝を使う

最後に5つ目のコツですが、打球時に膝を少し使うようにしましょう。打つ直前に少しひざを曲げて相手の強打の威力を吸収するようにします。そしてボールがラケットから離れる瞬間に、膝を少し伸ばして飛ばすようにしましょう。

そこまで重要ではないですが、このように膝を使うことで、よりフィッシュが安定してくれます。上記の4つのコツがしっかり身に付いてきたら、膝を使うことも意識してみましょう。

膝のクッションを利用する
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フィッシュの練習方法

フィッシュの練習方法

安定させるコツがわかったところで、フィッシュの練習方法を見ていきましょう。

多球練習

ワンコースに強打の球出しをしてもらう

まずは、バッククロスとフォアクロスのそれぞれ、球出しで強打を出してもらいましょう。

1球1球強打の球出しをしてもらって、フィッシュの練習をしていきます。最初はビックリしてのけぞってしまうかもしれませんが、頑張って前傾姿勢を保つようにします。

全面ランダムに強打の球出しをしてもらう

ワンコースで強打に対してフィッシュを打つことに慣れてきたら、今度は全面に球出ししてもらいます。

なるべく足が止まった状態で手だけで打ちに行かず、足を動かして体の近くで打ち返せるように心掛けましょう。

ラリー練習

ワンコースで実際に強打を打ってもらう

多球練習である程度安定してきたら、今度は実際のラリーでフィッシュができるように練習していきます。

まずは同じように、バッククロスとフォアクロスそれぞれ、実際に強打を打ってもらい、フィッシュで打ち返していきます。

実際の打ってもらったボールは、球出しの時よりも早く感じるかもしれませんが、頑張って慣れていきましょう。

全面に実際に強打を打ってもらう

ワンコースで強打に対してフィッシュが安定してきたら、実際のラリーでも全面に打ってもらいましょう。

いきなり全面では難しい場合は、徐々に打ってもらうコースを広くしていき、少しずつ全面でフィッシュを打つことに慣れていくようにしてください。

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フィッシュをミスしないために意識すること

フィッシュをミスしないために

フィッシュをミスしないために意識することは、スマッシュや強打に対して、ビックリしてしまわないことです。

相手の強打にビックリしてしまってのけぞってしまうと、ほぼほぼミスしてしまいます。

なるべくビックリしないで前傾姿勢を保ち、しっかりとした体勢でフィッシュを打てるようにしましょう。

フィッシュを使った戦術

フィッシュの戦術

フィッシュについていろいろわかってきたと思います。続いてフィッシュを使った戦術を見ていきましょう。

左右に振ってミスを誘う

まず1つ目の戦術ですが、フィッシュで相手を左右に揺さぶってミスを誘うことです。

フィッシュは上回転をかけて低く返す技術なので、相手はただでさえ打ちづらいと思います。

そこをさらに左右に揺さぶることで、より相手のミスを誘うことができます。

あまい強打に対してカウンター

2つ目の戦術は、相手の強打があまくなったところをカウンターをすることです。

フィッシュで打ち返すと、伸びて強打しづらくなります。打ちづらいボールに対して、相手の強打はあまくなることもあるので、そこをすかさずカウンターを狙っていきましょう。

フィッシュの打ち返し方

フィッシュの打ち返し方

では逆に、相手にフィッシュを打たれたら、どう打ち返せば良いでしょうか?

フィッシュに対しては、スマッシュやドライブ等で打ち返すようにしましょう。低く返されてると言っても、チャンスボールには変わりありません。どんどん攻めてください。

ただし最初に説明している通り、上回転をかける技術なので、バウンド直後ボールは伸びてきます。そこを踏まえた上で打ちに行くようにしましょう。

フィッシュを打った後、返ってきたボールに対してどう対応する?

フィッシュを返されたら

フィッシュができるようになったところで、フィッシュを打ち返されたらどうすれば良いでしょうか?

強打で打ち返された場合

まず強打で打ち返された場合は、同じくフィッシュで打ち返しましょう。無理にカウンターを狙いに行くと、ミスしてしまいます。

相手の強打があまくなるまでは、フィッシュで凌ぎましょう。

軽く合わして打ち返された場合

フィッシュに対して、相手が打ちづらくなり、強打ではなく合わせて返してきたら、すかさずカウンターです。

軽く合わせてきたボールに対してもフィッシュで返してしまうと、せっかく作ったチャンスが無駄になるので、カウンターを狙いましょう。

参考動画

フィッシュの参考動画

最後に、フィッシュの参考動画を載せておきます。文字だけでは分かりづらいという方は、動画も参考にしてフィッシュを身につけていきましょう!

参考動画を見る

まとめ

フィッシュのまとめ

この記事では、フィッシュの打ち方やコツ、フィッシュとロビングの違いなどを見ていきましたが、いかがでしたでしょうか?

フィッシュができるようになることで、相手にドライブやスマッシュなど攻撃された時、卓球台から離れても攻めの姿勢を保ち、相手のミスを誘うことができます。

相手に攻撃される前に攻撃できれば一番いいですが、絶対に先にドライブやスマッシュを打たれる場面は出てきます。

そんな時でも空いてのミスを誘えるように、是非この記事を読んで、フィッシュを打てるようにしていきましょう!

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