バックハンドとは
バックハンドは、フォアハンドと同様に卓球というスポーツをする上での基礎中の基礎の技術です。フォアハンドはボールが自分の右側に来たボールを打ち返す技術でしたが、バックハンドは、基本的に自分の正面に来たボールを打ち返す技術になります。
フォアハンドと今回説明するバックハンドが、卓球の基礎になるので、卓球が上手くなりたい方はまず、フォアハンドと今回のバックハンドを安定させるようにしましょう。
バックハンドの打ち方
バックハンドは自分の正面に来たボールを打ち返す方法ですが、具体的にどうやって打ち返すかご存じでしょうか?知らない方、ざっくりわかるけどあやふやな方もいると思いますので、まずは打ち方から説明していきます。
以下が、バックハンドの打ち方です。
- ボールが自分の正面に来ることを確認する
- 肘を支点にしてラケットをおへその位置に持っていく
- この時のラケットの角度は80度にする
- お腹の約30センチ前までボールが来たら、肘を支点にして胸の高さまで前にスイングする
以上が、バックハンドの打ち方になります。フォアハンドよりも、バックハンドの方が若干難しいですが、コツさえ掴めば誰でも安定してバックハンドを打つことができます。
ではここからは、バックハンドのコツを見ていきましょう。
バックハンドを安定させるための5つのコツとは?
バックハンドのコツもいくつかありますが、フォアハンドと同じ部分もあります。コツさえつかめば、何でこれができなかったんだろう?というくらい簡単にできるようになります。
しっかりとこの記事を読んでコツをつかんで、卓球の基礎であるバックハンドをマスターしていきましょう!
1.ラケットは体の正面に準備する
まず1つ目のコツですが、バックスイングを取るときにラケットは体の正面に準備しましょう。バックハンドは体の正面で打つことによって、ボールが安定します。
初級者の方や、特にテニス経験者の方で多いのが、正面ではなく体の左側にラケットを準備してしまうことです。
体の左側からラケットが出てしまうと大振りになってしまいボールが飛びすぎたり、ラケットの面の角度が安定しなくなります。テニスの場合であれば良いですが、卓球のバックハンドではなるべく体の正面で打つようにしましょう。
2.ラケットの角度は80度位をキープする
2つ目のコツはラケットの角度です。ラケットの角度はなるべく80度くらいにするように意識しましょう。このコツはフォアハンドと同じですね。
理由もフォアハンドと同じで、ボールに対してラケットの面を下向けすぎるとネットミスしてしまいますし、面を上向けてボールの下をとらえて、乗っけるように打ってしまうとオーバーミスしてしまいます。
初級者の方で特に多いのが、バックハンドのバックスイングをとった時は80度をキープできているのですが、打つ瞬間にはラケットの面を上に向けてしまってオーバーミスしてしまうことです。なるべく打つ前も、打ち終わりも最後まで80度をキープして打球できると良いです。
3.肘を支点にワイパーのようにスイングする
3つ目のコツは、肘を支点にしてスイングすることです。イメージは車のワイパーの動きです。ワイパーをイメージすると肘を支点にしてスイングしやすいです。もしくはフリスビーを投げるイメージですね。とにかく肘を動かしすぎないようにです。
バックハンドを打つときに肘が一緒に動きすぎると、ラケットの角度が打つ瞬間変わるので、ボールが安定しなくなります。ですのでなるべくバックハンドは肘を支点にして打つようにしましょう。
4.ボールがラケットに当たってもスイングを止めない
4つ目のコツは打球後のフォロースルーをしっかりすることです。フォアハンドでも、おでこまでしっかりスイングすることがポイントでしたが、バックハンドでも同じで、ラケットにボールが当たってもスイングを止めないようにしましょう。
大振りもよくないですが、当たった瞬間スイングを止めてしまうとネットミスがかなり多くなるので注意しましょう。
5.スイング時、ラケットの先端を回すように意識する
5つ目のコツは、ラケットの先端を回すようにしてスイングすることです。初級者の方でよくなりがちなのが、ボールの後ろ側を押すようにして打球してしまうことです。
バックハンドでは、なるべくボールの斜め上を軽く擦るようにして打球できると良いので、バックスイングをとった時点ではラケットの先端は9時の方向、打球時に先端を回して打球後は12時の方向(相手の方向)を向いてるとボールが安定します。
バックハンドの練習方法
バックハンドを安定させるコツがわかったところで、練習方法を見ていきましょう。多球練習とラリー練習、それぞれ練習方法を紹介するので、日頃の練習の参考にしてください。
多球練習
バック側のワンコースにゆっくりボールを出してもらう
まずは、多球練習でバック側に上回転のボールをゆっくり出してもらい、バックハンドで打ち返してボールに慣れていきましょう。
ゆっくり出してもらったボールに対して、20球くらいミスなく打ち返せるようになるまでは、一定のリズムで練習します。
バック側のワンコースにテンポを速めにボールを出してもらう
ゆっくりボールを出してもらって速さに慣れてきたら、球出しのテンポを速くしてもらい、早いテンポにも慣れていきましょう。
球出しで徐々に早いテンポに慣れることで、実際のラリーのテンポにも慣れることができます。
ラリー練習
バッククロスでゆっくりラリー
多球練習でバックハンドのミスが少なくなったら、今度はラリー練習をしてバックハンドをできるようにしていきます。ラリーでもまずは、ゆっくり打ち返してもらい、慣れていきましょう。
相手の打ち返しやすいバッククロスを狙って、20本~50本は続けられるようにしていきましょう。
バッククロスでテンポを速くしてラリー
ゆっくりのラリーである程度バックハンドが続いてミスが減ってきたら、テンポを上げてラリーをしていきます。徐々にテンポを上げて練習していくことで、実際のラリーのテンポに慣れていきます。
テンポを上げることでミスが増えてきたら、また少しテンポを遅くしてゆっくり慣れていくことをオススメします。
バックハンドをミスしないために意識すること
バックハンドをミスしないために意識することは、フォアハンドでもそうですがラリーの速さに慣れることです。練習方法でも紹介しているように、徐々に早さに慣れていきましょう。
また、早さに慣れるためには、打った後の戻りの速さを意識しましょう。戻りを速くすることで、早いテンポにもついていくことができます。
バックハンドの打ち返し方
ここまでは、バックハンドの打ち方の方を紹介していきました。では逆に、相手がバックハンドを打ってきた場合、どのように打ち返したらいいでしょうか?
バックハンドの打ち返し方は単純です。相手がバックハンドをバック側に打ってきたら、こちらも同じようにバックハンドで打ち返します。バックハンドをフォア側に打ってきたらフォアハンドで打ち返しましょう。
バックハンドはフォアハンド同様、上回転の技術です。ですのでこのように、基本的にバックハンドに対してはフォアハンドやバックハンドで打ち返しましょう。
バックハンドが打ちやすいラバーとラケット
バックハンドが打ちやすいラバーとラケットを紹介します。卓球においてフォアハンドもそうですが、バックハンドも基礎の技術です。基本的にどのラバーやラケットを使っても打ちやすいはずです。
ですので、ここで紹介するラバーやラケットは、卓球を始めたばかりの初心者の方にとって使いやすいラバーとラケットを、簡単に紹介します。
バックハンドが打ちやすいラバー
初心者にとって使いやすいラバーは、コントロールのしやすい柔らかいラバーです。またフォアハンドよりもバックハンドの方が柔らかいラバーの方が使いやすいので、ここでは柔らかいラバーを紹介していきます。
- ノディアス(メーカー:Nittaku、定価:3,400円(税抜))
- VJ07Regular(メーカー:VICTAS、定価:3,500円(税抜))
- スレイバー(メーカー:BUTTERFLY、定価:3,200円(税抜))
バックハンドが打ちやすいラケット
ラケットは、フォアハンドの記事でも紹介していますが、カーボンなどの入っていない、木材のみ使用しているラケットを選ぶようにしましょう。特殊素材が入っていると、弾みすぎてコントロールが難しくなり、木材のみだと程よい弾みでコントロールがしやすくなります。
- メイスパフォーマンス(メーカー:BUTTERFLY、定価: 5,700円(税抜))
- スワット(メーカー:TSP、定価:5,200円(税抜))
- アーレスト7(メーカー:YASAKA、定価:4,600円(税抜))
参考動画
最後にバックハンドの参考動画のURLを載せておきます。きれいなバックハンドのフォームが見れますので、是非参考にして安定するように練習してみてください。
まとめ
バックハンドは、フォアハンドと同様で卓球をする上での基礎中の基礎の技術です。バックハンドがきれいなフォームでできないと、次のステップの練習に進んでもボールが安定しません。
少しでも早く卓球が上手くなりたい方は、まずバックハンドを徹底的に練習して、きれいなフォームを身につけるようにしましょう。
バックハンドのラリーが続かず悩んでいる方は、一度この安定するための5つのコツを意識して練習してみてください!5つのコツを意識して練習することで、バックハンドが上達していくはずです。
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