フォアツッツキとは
フォアツッツキはバックツッツキ同様に、卓球の繋ぎの基礎技術です。上回転が来たときにフォアハンドを打つように、フォアツッツキは自分の右側に下回転が来たときに使う技術になります。
卓球がどんどん上達していくと、フォアツッツキを使う機会は減っていきますが、攻撃できないときなどはフォアツッツキは繋ぎとして大事になってくるので、始めたばかりのうちにコツをつかんでマスターしておきましょう。
フォアツッツキの打ち方
フォアツッツキは、フォアハンドと同様で自分の右側に来たボールを打ち返す方法です。では、フォアハンドと何が違うのか?ですが フォア側に上回転ではなく下回転が来たらフォアツッツキを使います。
上回転が来てるのにツッツキをしてしまうと、ボールが上に飛んでいくので気を付けましょう。では、そのフォアツッツキですが、打ち方はどのような感じなのでしょうか?打ち方の流れを見ていきましょう。
- ボールがバウンドする場所めがけて右足を前に出す
- 足を出すと同時に、フォア面を上に向けて、肘を支点にしてラケットを体の右側に持っていく
- この時、目線も低く保ち、ラケットの角度は45度くらいにする
- ボールがバウンドしてきて、頂点か頂点後(落ちてくるとこ)のボールの斜め下を、肘を支点にして擦るように前に打つ
以上がフォアツッツキの流れです。ほぼほぼバックツッツキと同じですが、ラケットを引く位置が違いますね。
フォアツッツキを安定させるための5つのコツとは?
フォアツッツキは体の右側で打つので、バックツッツキよりも少し難しいかもしれませんが、コツさえつかめば安定させることができます。
ここからは安定させるためのコツを見ていきましょう。ほぼほぼバックツッツキとコツは一緒なのですが、若干違うところもあるのでしっかり見てみてください。
1.足はボールがバウンドする場所をめがけて出す
まず1つ目のコツですが、ボールがバウンドする位置をめがけて右足を出すようにしましょう。バックツッツキと一緒ですが、なるべく手打ちにならないように足を出して体を近づけるようにしましょう。
足を出す位置がずれてしまってフォアツッツキをしようとすると、上手く打てずミスに繋がります。また、バック側よりもフォア側の方が遠いので、フォアツッツキを打つときは必ず右足を大きく出してツッツキをしましょう。
2.打点(打つ位置)はボールが高いところか、落ちはじめのところ
2つ目のコツは打点です。これもバックツッツキと同じですが、なるべくボールのバウンド直後は打たないようにしましょう。バウンド直後で打ってしまうと、ネットミスが増えたり、フォアツッツキの場合は空振りも増えてしまいます。
3.ラケットの角度は基本的に45度
3つ目のコツは、ラケットの角度です。フォア面を上にして、ラケットの角度を約45度でフォアツッツキを打つと、ボールが安定します。フォアツッツキを打つときも、フォア面を立てすぎたり寝かせすぎたりしないように注意しましょう。
バックツッツキ同様、フォアツッツキに慣れてきたら回転の強さを判断して、臨機応変に角度を変えて安定して打ち返せるようにしていきましょう。
4.目線を合わせてあげる
4つ目のコツもバックツッツキと同じで、自分の目線をなるべくボールの高さに合わせることになります。目線が高いと高さの距離感がとりづらいので空振りしてしまいます。
ですのでフォアツッツキを打つ際は、前傾姿勢を保ち、ボールを正面から覗きこむようにして打つようにしましょう。
5.台に対して水平に、真っ直ぐスイングする
5つ目のコツもバックツッツキと同じで、台に対して水平に真っ直ぐスイングすることです。ラケットの角度は45度ですが、スイングの方向まで台に向かって斜めにしてしまうと、ほぼぼぼネットミスするでしょう。
ですのでフォアツッツキを打つときは、なるべく台に対して水平にスイングするようにしましょう。また、フォアツッツキの場合、スイングが真っ直ぐ前ではなく、左にスイングしてしまうこともあります。この打ち方もあまりよくないので、なるべく左にスイングしてしまわないように注意しましょう。
フォアツッツキの練習方法
ではここで、フォアツッツキの練習方法を紹介していきます。多球練習とラリー練習をそれぞれ紹介するので、多球練習ができる環境がある方は、まずは多球練習から行っていきましょう。
多球練習
フォア側の一定の位置に下回転ボールを出してもらう
まずは、フォア側の一定の位置に下回転ボールを出してもらい、1球ずつ丁寧にフォアツッツキで打ち返す練習をしましょう。
ゆっくりで良いのでこのように丁寧に練習をして、フォアツッツキの感覚を養っていきましょう。
フォア側の一定の位置にテンポを速くして下回転ボールを出してもらう
フォアツッツキを打つことに少しずつ慣れてきたら、今度は球出しのテンポを上げてもらって、テンポよく打ち返す練習をしましょう。
この時、球出しのテンポが上がったとしても、しっかりと1回1回右足を動かすようにすることで、フォアツッツキが安定します。
フォア側半面ランダムに下回転ボールを出してもらう
テンポの速い球出しに対してもフォアツッツキを打つことに慣れてきたら、今度は一定の位置ではなく、フォア側半面に少しランダムにして球出しをしてもらいましょう。
フォア側半面ランダムの下回転ボールに対して、1球1球に合わせてしっかり右足を出すようにしてフォアツッツキを練習することで、よりミスが少なく制度の高いフォアツッツキが身に付きます。
ラリー練習
フォア側の一定の位置にツッツキを打ち返してもらう
多球練習でフォアツッツキを打つことに慣れてきたら、今度はラリーでも同じように練習していきます。まずはフォア側の一定の位置にツッツキを打ってもらい、それをフォアツッツキで打ち返していきましょう。
ラリー練習では多球練習とは違い、どんどんボールが返ってきますが、焦らず落ち着いて練習すれば安定してくるので、焦らずにフォアツッツキを打つようにしましょう。
フォア側半面ランダムにツッツキを打ち返してもらう
一定の位置でのフォアツッツキのラリーにも慣れてきたら、フォア半面ランダムでの練習もラリーでも行っていきます。多球練習でもそうでしたが、足を止めないように意識します。
ランダムに返ってきますが、1球1球に合わせて足を動かしてフォアツッツキを打つことで安定しますし、実践で使えるフォアツッツキが身に付きます。
フォアツッツキをミスしないために意識すること
フォアツッツキをミスしないために意識することは、常に足を動かして打ちに行くことです。足を出して打ちに行くことは、安定させるためのコツの部分でも説明していますが、大事なことなので意識しましょう。
ボールがバウンドしてくる位置に合わせて足を出すことで、綺麗なフォームを保つことができますし、しっかりとボールの斜め下を捉えにいくことができます。
フォアツッツキの打ち返し方
ここまでは、フォアツッツキの打ち方や安定させるためのコツを紹介していきました。では逆に、相手がフォアツッツキを打ってきた場合はどのように打ち返すのでしょうか?
知っている人も多いと思いますが、簡単に説明していきます。
ツッツキで打ち返して繋ぐ
まず1つ目の返し方は、同じようにツッツキで打ち返すことです。フォア側に来たらフォアツッツキで打ち返し、バック側に来たらバックツッツキで打ち返しましょう。
相手のフォアツッツキが低かったり厳しいコースにきた場合は、このようにツッツキで打ち返して繋ぐようにしましょう。
ドライブで攻撃する
2つ目の打ち返し方は、ドライブで攻撃をすることです。フォアツッツキはドライブで打ち返すこともでき、フォア側に来たらフォアドライブで打ち返し、バック側に来たらバックドライブか回り込んでフォアドライブで打ち返します。
この辺りはバックツッツキの打ち返し方でも説明している通りで、同じことですね。相手のフォアツッツキが甘い場合は、どんどんドライブで攻撃していきましょう。
フォアツッツキが打ちやすいラバーとラケット
フォアツッツキが打ちやすいラバーとラケットを紹介します。バックツッツキでも同じですが、台上の繋ぎの技術が打ちやすいラバーとラケットは、あまり弾まないものになります。
ここで紹介するものもそうですが、フォアツッツキを安定させるために選ぶのであれば、弾まないラバーとラケットを選ぶようにしましょう。
フォアツッツキが打ちやすいラバー
まず、フォアツッツキが打ちやすいラバーから紹介していきます。フォアツッツキを安定させるためにラバーを選ぶのであれば、以下のラバーを選ぶようにしましょう。
- ヴェンタス ベーシック(メーカー:TSP、定価:3,000円(税抜))
- マークV(メーカー:YASAKA、定価:3,200円(税抜))
- スレイバーEL(メーカー:BUTTERFLY、定価:3,200円(税抜))
フォアツッツキが打ちやすいラケット
続いてラケットを紹介します。フォアツッツキのミスを減らすためにラケットを選ぶのであれば、以下のようなラケットにしましょう。
- コルベル(メーカー:BUTTERFLY、定価:5,500円(税抜))
- ファクティブ7(メーカー:Nittaku、定価:5,200円(税抜))
- アーレスト7+(メーカー:YASAKA、定価:4,800円(税抜))
参考動画
最後にフォアツッツキの参考動画リストを載せておきます。是非参考にして練習してみてください。
まとめ
フォアツッツキは卓球の技術が上達して、できることが増えてくると使う場面が少なくなってきますが、バックツッツキ同様とても大事な下回転の基礎技術です。
バックとフォアのツッツキの安定させるコツはほぼほぼ一緒ですが、このコツさえつかめば安定したフォアツッツキができるようになると思うので、卓球を始めたばかりの初級者の方は、なるべくこのコツを意識して練習してみてください。
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